【大紀元日本12月9日】中国中央経済工作会議が12月8日に開幕し、10日までの3日間北京で行われる。中国メディアによると、今回の会議で人民元の切り下げが重要な議題の1つになるという。
年に1度の会議は翌年のマクロ経済政策の基本方針を決めるものである。中国商務部・陳徳銘部長は、中国は人民元の切り下げを頼りに、輸出を刺激することは望んでいないとし、何故なら、中国が直面している輸出困難の原因は、国際市場の需要が委縮したからだと示した。
しかし、中国中央テレビ局の国際報道によると、多くの専門家は今回の会議の重要議題は人民元の切り下げ問題だとみているという。
報道によると、政府系シンクタンクの「中国社科院世界政治および経済研究所国際金融センター」の張明・秘書長は、中国中央銀行は「少なくとも、人民元の切り下げで経済成長を保つ可能性を考えている」と最新の状況を明らかにした。
12月1日に記録破りの人民元下落幅となった対ドル相場は6・88元だった。当時、市場では中国当局は人民元切り下げの方法で経済成長を刺激したと推測していた。
これに対して、外国金融界では市場がこの推測をもたらした原因とは、中国人民銀行が米ドルおよび人民元の為替率の幅を大きくした意外な行動にあったからだと分析している。
(翻訳編集・余靜)
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