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1986年に解放軍に入り、河南省に駐在する解放軍54軍162師に編入された張世軍氏(第2列、右から3人目)(提供・民生観察)

「恐怖の場面を見ていた」=天安門虐殺真相を告白、元兵士が逮捕される

 【大紀元日本3月21日】1989年の天安門事件20周年を前に、事件当時に民主化運動鎮圧をした体験をインターネット上で告白した元人民解放軍兵士、張世軍氏(39)が19日午前2時、山東省の自宅から警察に逮捕されたことが分かった。人権サイト「民生観察」の伝えによると、張世軍氏が逮捕されたことが張氏の家族に確認された。

 天安門事件当時、人民解放軍戒厳部隊の兵士として河南省から北京に入った張氏が今月上旬、インターネット上、天安門虐殺の暴行を批判した内容の胡錦濤国家主席宛ての公開書簡を発表した。公開書簡によると、天安門事件後、退役を求めたところ、所属部隊に「戒厳任務を拒否する」という理由で除名された。1992年7月22日、当局に「反党反社会主義」の罪で3年の労働改造教育を言い渡された。20年前の天安門虐殺事件について、「とても恐怖を感じる場面を見ていた。現在まで、この真相を明らかにした人が一人もいない」。

 最近、張氏が海外多くのメディアの取材に応じ、20年前の事件当時の体験を語った。米VOA中国駐在記者の取材に、6月3日夜の悪夢のような記憶から解放できない心境を告白した。
張世軍氏(提供・民生観察)


 「私と戦友らが多くの瓦と銃弾に撃たれた。銃弾はすべて高層ビルから発射されたもので、誰が発射したのは分からない。私達54軍の兵士は、民衆を一人も殺さなかったが、学生模様の人が血の中に倒れたのは見ていた。私たちは発射しなかったのにどうして学生が倒れたのかと不思議に想って、後ろに振り向いて見ると、恐怖を感じる場面を見ていた。私が見ていたのは未だに話してはいけないものだ」。

 当時の真相について、「多くの人が前に出てこないと、この真相が明らかにならない。当時、学生と市民たちが知っていたことはごくわずかにしか過ぎない」と話した。

 仏教に帰依した張氏が、20年前のことについて、未だに「罪悪感を感じる」という。

 張世軍氏と頻繁に連絡を取っていた広東省肇慶市六祖寺院の妙覚尼僧によると、張氏が警察に逮捕される直前、本人から電話があったが、夜中2時のため、電話に出れなかったという。「彼は当局に抹消される恐怖感を抱いていたようです。劉村亭さん(公開書簡に言及された戦友。退役後新疆で銃殺された)のように殺されると恐れていたようです」と話した。

 
(翻訳編集・肖シンリ)


 (09/03/21 11:36)  





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