【大紀元日本3月12日】チベットが中国統治の暴力行為に抗議して50年、インドへ亡命したチベット精神指導者ダライラマは10日演説中に「中国共産党」は彼の故郷を“人間煉獄“に変えたと批判した。中央社が伝えた。
抗議やいざこざを防ぐため、中国はチベット高原部署に多くの安全維持部隊を配備したうえ外国人がチベットに進入することを禁じた。ダライラマはインド北部のダラムサラにおいて、彼の求めているものはチベットが「有意義な自治を持つことである」と強調。
チベットの首府ラサ市住民は、10日朝は抗議も起きず、その他の地区も一様に静けさを保っていた。その原因はおそらく実弾を込めた銃を携帯した軍警察が大通りや路地を巡回し続けているためだろうと話した。
ダライラマは辛辣な言葉で中共を批判し、1959年3月10日チベット人の暴力抗議失敗後、弾圧行動のさなか、「言葉で表すことが出来ない苦難と苦しみ」がこのヒマラヤ地区にもたらされたと話した。
またダライラマは、これらの弾圧はチベット人に身を切るような苦難と苦しみを与えており、彼らは人間煉獄の中で生きているに等しく、数十万人のチベット人を死へ追いやったと話している。
中共が73歳のダライラマを醜悪化し続けても、中国統治下にいるチベット人600万人は依然として彼を普遍的に敬愛し続けている。中共が、ダライラマが「独立」を望んでいると批判しても、ダライラマは要求しているのはさらに大きな自治権と弾圧の終止であると伝えている。
「私はチベットの正義は必ずやって来ることを疑わない」とダライラマは述べた。
世界中の亡命チベット人およびその支持者はネットを通じ彼の演説を見ている。
(翻訳・坂本)
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