■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/03/html/d71558.html



地方からの直訴者らが秀水街で再びビラ配りした(関係者提供)

国際社会に訴え、北京繁華街で直訴者ら5千枚ビラ配り

 【大紀元日本3月1日】信訪弁(民衆の陳情を受付けるために政府が設けた場所)が陳情書を受理しないことから、地方から来た直訴者たちは2月27日、外国人観光客で賑わう北京朝陽区秀水街で、直訴者に対する不当な扱いや、中国の司法腐敗を訴えるビラ約5千枚を配り、中国の人権問題に対する国際社会の関心を引き寄せた。ラジオ自由アジアが伝えた。

 東北からの直訴者は「秀水街のショッピングセンターに面している通りで数千枚のビラを配った。町中に白い紙が至る所にあった。直訴者たちは成す術がなくなるまで追い込まれたから、皆は中国法制の真相、血と涙の自らの人生など心の声をビラに綴った。多くの直訴者は大規模にビラ配りを計画している」と語った。
中国司法制度の問題を訴える大陸直訴者らのチラシ(関係者提供)


 今回のビラの大量配布は秀水街でこの一週間で2度目のことである。当局が「敏感な時期」としている時に大量のビラ配りをしたことについて、河南省鄭州からの直訴者・李春霞さんは「正規に直訴を行っても、政府関係者らは無視し、まったく何の効果もないから、この方法に変えた。これにより、中央指導者および国際社会の中国人権への関心を引き寄せたい」と説明した。

 李さんは昨年12月より北京を訪れ何度も全国人民大会および国務院信訪弁に訴えたが、無視されてからこの方法に変えた。李さんは今年1月3日に天安門広場でビラ配りしたことで一度公安に勾留されたという。

 一方、天津からの直訴者・毋秀玲(ウ・シュウリン、56歳)さんは、1980年代から約30年間毎月政府関係部門を訪ね直訴したが、いつも拘留され暴力を受けるだけだったと訴えた。毋さんはビラ配りを選択したとは仕方がないからだとし、「信訪局を訪ねても、当局に2~3か月に1度しか登録できないと言われるから、この方法しかないのだ」と語り、「他の方法を選ぶと再び牢獄に入れられる。ビラ配りの方法で民衆と社会に対して自分の不当な扱いを知ってもらい、政府に対しても自分の案件を早急に解決するように呼び掛けたい」と訴えた。

 毋さんによると、毋さんの父親は文化大革命の時に反革命分子にされたことの影響を受けて、戸籍は北京から転出させられ、二度と転入することはできなくなったという。その後、娘が誘拐され山東省へ人身売買されたあげく死亡したため、30年にわたり直訴し続けた。また、オリンピック開催の前夜、毋さんは自宅で公安による催涙弾で負傷したという。

 北京の直訴者は、今年の人民代表大会と政治協商会議(以下、両会)期間中にビラ配りすることが、直訴者の訴えを社会に知ってもらう主な方法になると示した。一方、今年は、チベット「3・14事件」1周年と、「六四天安門事件」20周年に当たることから、公安関係者にとっては、両会会議期間の治安問題が難題である。北京の「香港大公報」によると、今年の両会の安全保障は、オリンピック、アジア欧州会合の安全保障任務以来の最重要任務であるとし、共産党政権の試練であるとした。今回は武装警察、小区保安に積極的に参加する民衆を含めて、百万人態勢で臨むという。

 報道によると、公安部副部長の楊煥寧(ヤン・ファンニン)氏は2月25日、河北省公安庁環京「護城河」指揮部および京珠高速道路検問所に、両会のための警備を視察したという。また、同じ日に、公安部消防局より7つの監督指導チームを全国13の省・区・市へ派遣し、全国「両会」期間中の消防・警備を監督指導した。

 
(翻訳編集・余靜)