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中国2・54億人が国際貧困ライン以下の生活=世界銀行

 【大紀元日本4月13日】世界銀行8日発表の報告で、中国政府が新たに定めた貧困ラインと国際基準の差は極めて大きいことがわかった。国際基準に照らし合わせてみると、中国では依然として2・54億人の1日の消費額が最新の国際新貧困ラインを下回っている。この貧困人口数は、中国政府側の推計である農村1500万人の貧困人口を遥かに上回るものである。また、政府の貧困扶助基準や投資計画も国際基準には程遠いという。

 中国青年報8日の報道によると、世銀の発表した報告では中国政府が新たに定めた貧困ラインは依然として極端に低く、新たに1546億元を投資し、貧困扶助政策体系を再建するという提案も国際基準よりも低いと見られている。以前、中国政府が実施した新貧困扶助基準では貧困ラインが年収1196元まで上げられている。

 2008年末ごろ中国政府が確定した貧困ラインは年収785元(約11500円)。世銀が推薦する1日1・25米ドル(約125円)の貧困ラインと比べるとその差は極めて大きい。この基準は2005年購買力平均の1日0・57米ドルに従っており、人民元の現行レートに換算すると1人当たり1日わずか0・31ドル。

 国際基準により算出された中国消費貧困人口は国際上2位。インドの次に低い。2005年の直接アンケート調査のデータをこの年の購買力平価に当てはめると、中国では依然として2・54億人の1日1人当たりの消費額が国際新貧困ラインよりも低く、この貧困人口数が中国政府が推計した農村1500万人の貧困人口を遥かに上回っていることは明らかである。

 これは『貧困地区から貧困者まで:中国貧困扶助議事日程の進展変化』の報告で指摘されており、主な原因は中国政府側の貧困ライン基準が極端に低いことからくるものである。

 世銀報告は「さらに高い貧困ライン基準を採用することは将来の貧困扶助戦略を作り上げる第一歩であり、非常に重要な点である」と考えており、これらの調整により制作の重点を適切な団体に注目させ、統一した実行手段を形成し、さらなる国家貧困評価と検査の基礎とすることができると考えているようだ。

 世銀の貧困ラインに基づくと中国の農村貧困人口は依然として中国全国の貧困人口の90%を占めているが、都市住民の貧困人口は全国総貧困人口中、わずか1%から3%に過ぎない。中国の農村地区がさらに貧しくとも“全ての国家の高度分権化した財政体制はかえって都市へ偏り続ける”と世銀の報告は指摘している。

 報告では中国の貧困扶助への投資が大幅に増加された政策骨組みが提出されている。この計画に基づくと、中国は貧困扶助投資額1546億元を新たに要し、これは2007年中央及び地方政府の総税収3・1%を占め、同年GDP総量の0・6%相当する。

 
(翻訳・坂本)


 (09/04/13 07:18)  





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