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ヴァンハル夫妻が主宰するLoaves and Fishes Internationalのサイト(http://www.loavesandfishesintl.com/index.php)

米国人夫婦、中国で重度障害児施設を設立

 【大紀元日本5月9日】米国の自宅や車を売り払い、すべての財産をなげうって中国南部の福建省福州市に移り住み、障害児を収容する介護施設を自費で設立した米国人夫婦について、中国紙「東南快報」が5月5日に報道した。これまでに26人の障害児を受け入れ、献身的な介護活動を伝えた。

 報道によると、福州市の沙堤村にある3階建てのビルは総面積が500平方メートルあまり。米国人のマイク・ヴァンハルさんとその妻ディーナさんは昨年、ここを「隠恵園」(英語名はHiden Treasure Foster)と名付けた。ボランティア16人がこの障害児介護施設で奉仕活動をし、社会から見放された重度障害児ばかりを受け入れている。

 ディーナさんによると、2005年から、両目失明や、脳性麻痺、知的障害者、身体障害者・・・など障害を持つ子ども26人がここにやってきた。生まれて数ヶ月から14歳まで。唯一元気はつらつの女の子は、2006年に兎唇の矯正手術を終え、すでに米国人夫婦に養子に迎えられた子であり、すぐにここから離れる予定であるという。

 「隠恵園」では専門の教師がおり、外国語と中国語両方を教えているという。

 ディーナさんによると、子どもたちは一対一の教育方法によって、すでに二カ国語で簡単なコミュニケーションができるという。

 寝室は2階と3階にあり、すべての子どもに自分のベッドが用意されて、ぬいぐるみがたくさん置かれている。部屋の中、洗面台のタイルには、子どもたちの写真が貼られ、壁には子どもたちが描いた絵も貼っている。

 「ここで家の雰囲気を最大限に作り出そうとしています。私とマイクはこどもたちのパパとママなのです。捨てられて、虐待されて、社会に無視された子どもを看護するのは、私たちの最大の名誉です」とディーナさんは語った。

 マイクさんはずっと一人の男児を抱っこしていた。彼の名前はケイレブ、中国語の名前は酉恩宝。その上唇、上あごが裂かれていて、上の歯が全部露出している。よだれが垂れぱっなしで、マイクさんは白いガーゼで絶えず拭いてあげていた。

 ディーナさんの説明によると、ケイレブちゃんは夫婦が中国で収容した第一人目の子であり、言葉を発せない。収容した当時、生まれたばかりのCalebちゃんは、脳性麻痺のほか、唇のさく裂、重度の心臓病を患い、男女の性別すらつかなかった。医者からは2歳までしか生きられないと宣告されたが、いま、彼はすでに4歳になったという。

 現在、ケイレブちゃんは自分で座ることができず、ハイハイすることもできない上、ご飯を食べることもできず、依然ミルクを摂取している。しかし、彼の体は確実にどんどん頑丈になってきたという。

 部屋の隅に2歳くらいの男の子が座っていた。とてもハンサムで、まつ毛が長くて、目が黒くて澄んでいる。彼は立つことができず、隅に座って、両手がしっかりと拳を握っている。その手を触ると、天使のようにずっと微笑んでくれた。

 2006年には、ある児童人身売買の犯罪事案で、汪鵬ちゃんという男の子が中国当局の福祉施設に移送された。彼は長時間に密封した箱に閉じ込められたために、脳に酸欠を起こし、病院で治療したが、重度の障害を残した。国の福祉施設も彼を見放した。

 ヴァンハル夫婦は汪鵬ちゃんを受け入れ、全身全霊で看護し続けた。2年が過ぎたいま、彼は依然自分で動くことができず、30分ごとに体の向きを変えてあけなければならないが、生き残れたことはすでに奇跡であるという。

 マイクさんは米国では医師であり、ディーナさんと結婚後、2人の息子に恵まれた。夫婦は慈善事業に熱心で、幾度もアフリカに行きボランティア活動を行っていたという。

 あるときから、二人は考え始めた。「自分の子どもは他人の子どもよりも重要なのか」「命の価値はどこにあるのか」。長い思索の末、2人は結論を出した。すなわち、他人と自分の子どもは同じく大切であり、命の価値は愛を必要としている人に、惜しみない愛情を注げてあげること。

 2004年、夫婦は中国の湖南省で女の子を養子として迎え入れた。1年後、娘の可愛さに心が打たれ、もっと多くの中国の子どもを助けたいと思うようになった。

 そして、夫婦は米国の自宅と2台の高級車を売り、すべての財産を処分し、現金を抱えて福州市にやってきた。いま、2人の息子は、福州市のある小学校に在学している。

 自分たちの子どもの未来について、夫婦は、「いまは、彼らは必ず私たちと一緒に中国に留まります。将来のことについて、彼らが大人になってから自分たちで決めます」などと話した。

 ディーナさんは、「重度障害のこどもの素質は表情の裏に隠れていて、だれでも発見できるものではない。彼らの心の深いところまでに辿り着いた人だけが、子どもたちの価値を発見できる」と話した。

 「東南快報」が報じた内容は以上だが、ヴァンハル夫妻が主宰する慈善団体「ローヴズ・アンド・フィッシイズ・インターナショナル」のサイトによると、夫妻は1993年に大学卒業とともに結婚。熱心なキリスト教徒であり、2000年1月のある夜、神の啓示を受けて以来、質素な暮らしに変え、神の手となり、足となり、神の思し召しに従って、ボランティア活動に励んだという。中国国内の報道では、このことが一切報道されていない。

 
(翻訳編集・叶子)


 (09/05/09 15:17)  





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