【大紀元日本5月16日】豪州のスミス外相は5月13日、同国政府が中国へのウラン輸出を拡大する両国間の極秘協議を議会に提出した。
極秘協議の内容は豪州とその他の国々との関係に潜在的な敏感性をもたらすため、公表してはならないことが政府内部で徹底されている。5月13日、スミス外相の許可により、同協議は上下両院に提出され議論することになった。後に、外相の報道官は、これは誤った対応であると説明した。豪州連邦政府は、今回の予想外の情報漏れにより、影響を受けた国々に対応していることを明らかにした。
この協議は豪州と他国間の協議や、交渉に関する極秘情報である。その中、豪州の炭鉱大手BHP Billiton社による中国へのウラン輸出量の拡大に関する交渉の詳細情報が含まれている。
今回公開された協議内容によれば、豪州の外交と貿易省の幹部は今年1月、北京市で開かれた交渉に参加した。BHP Billiton社傘下のある大型炭鉱から、中国に輸出するウランの量を増やす内容であった。協議は、「核兵器の拡散を除いた使用目的に限定する」と記した。
BHP Billiton社はこれまで、中国へのウラン輸出の増加を積極的に進めてきた。そのため、傘下のこの大型炭鉱を拡大する建設プロジェクトを作った。
同プロジェクトを許可するかどうか、最終的に同国の環境相が決定する。
同国のエネルギー省のトップであるマーティン・フェガソンは先月、「我々は引き続き、わが国の製品を必要としているすべての国に輸出を続けていく。ウランも対象になる」と発言していた。
(記者・李暁宇、翻訳編集・叶子)
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