【大紀元日本5月6日】米ホワイトハウスは5月1日、オバマ米大統領の「世界報道の自由の日(World Press Freedom Day)」に関する声明文を公表した。大統領は、中国とその他の一部の国家が報道の自由を抑圧している例として、監禁中の中国人記者・師濤氏と人権活動家・胡佳氏の名を挙げた。中国外交部はそれに対して反論した。
同声明文では、オバマ大統領は、「世界の隅々で、記者が投獄されたり、あるいは嫌がらせを受けたりしている・・・。人々を不安に陥れるこの種の現実は、スリランカのJ.S.ティサイナガヤム氏、中国の師濤氏と胡佳氏の実例を通して反映されている」と述べた。
中国国内の記者・師濤氏は、1989年に武力弾圧された大学生の民主運動「天安門事件」の記念日に関連の報道をしようとしたために、中国当局に逮捕され、2005年6月に10年の禁固刑を言い渡された。現在、中国の刑務所で服役中。また、中国当局のずさんな血液管理政策により、血液売買でエイズに大量感染した被害者を救済する人権活動家・胡佳氏はその民主・人権活動により、2008年、中国当局に「国家政権転覆罪」の罪で3年半の禁固刑を言い渡された。
オバマ大統領の発言に対して、中国外交部は5月4日、中国の報道自由は絶えず改善していると反論し、米国は口を挟むべきではないとの内容を述べた。
本部がニューヨークにある記者保護委員会は、記者を監禁する最も悪い記録を持つ国のリストに中国当局を編入している。2008年10月1日、すでに28人の記者が懲役刑を科せられている。
(翻訳編集・叶子)
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