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子供たちと顔を合わせながら、自分の失業状況について話すことによって、互いに感じるストレスを適当に調整できる。今後、直面するさらなる難しい経済環境に対して心の準備をすることができる。(Getty Images)

リストラされたお父さん、子供たちにどう対応する

 【大紀元日本6月21日】失業した時に冷静に自己の気持ちをコントロールし、子供に事実を隠す必要はない。子供たちに安心感を与えるべきで、自分の今後の計画を理解してもらい、自分の行動力を見せてあげることによって、子供たちは安心する。それによって、子供たちは家庭が経済危機に直面しても予期する以上の強さと柔軟さの対応を見せてくれる。

 米カリフォルニア州立大学心理学教授R.コンガー氏は20年間にわたる研究で、金融危機による精神的ダメージを受けた子供たちは憂鬱、焦躁、適応能力および同輩間の関係悪化を引き起こす可能性があると示した。1993年以来、最も失業率の高い時期に直面し、親は失業したストレスを受けているが、子供たちも相当するストレスを受けているのである。子供たちと顔を合わせ、自分の失業状況を話すことによって、互いに感じるストレスを適当に調整し、今後、直面するさらなる難しい経済環境に対して心の準備をすることができる。次は具体的な提案である。

*子供たちに正直に失業したことを告げる

 子供たちに失業した事実を隠すことは賢明ではない。何故なら、彼らは親の言動から感じ取ることができるからである。また、子供たちは、他人から親が失業した事実を知ることによって、親への信頼感を無くしてしまう。そこで、むしろ適切な時間を見つけ、一家揃ったところで自ら失業したことを明らかにした方が、子供たちの疑問と心配を減少させることができる。簡単に要点をまとめて話をし、例えば、「私は仕事を失くした。だから、これからは以前と同じようなお金の使い方はできなくなった」。しかし、リストラ、無給休暇、経済衰退或いは家屋競売など子供たちが困惑する言葉は避けるべきである。

*子供たちと常にコミュニケーションを取る

 教育学博士のミッシェル・ボーバ氏は、家計状況又は大きい環境に対する子供たちの不安を解消するために、親といつでもコミュニケーションが取れることを知らせるべきだと主張する。親と共に子供たちが親の失業について話し合い、子供たちが出した問題に真剣に対応し、子供たちが受けた心の痛み・傷・困惑・怒りを包んであげて、「失業は今では普通にあることで、多くの子供たちも自分たちと同様な問題に直面している」と説明して、分かってもらう。

*夫婦間の協力

 前出のコンガー氏の研究によると、夫婦の間で金銭問題で喧嘩したり、怒り易くなったり、相手に対して敵意を持ったりしているだけでも、子供たちにストレスを与え、その結果、子供たちが適切でない行為へ走る問題が増え、強いては大人になっても引きずってしまうことを指摘した。故に、どんなに経済的圧力があっても、親たちは子供を中心にし、互いの異見を主張せず、喧嘩を少なくし、一緒に危機を乗り越える方法を話し合うべきであると示した。

*安心感を与える

 「キプリンガーズ・パーソナル・ファイナンス」誌の編集者で作家のジャネット・ボドナー氏は、子供たちはとにかく親が大人として、子供たちを安心させることを望んでいると示した。一方、子供たちは順応性が高いので、親たちが楽観的で、希望に満ちた新たな計画を持っており、仕事探しに出かけたりし、これまでの生活と変わらないようにすれば、例えば、寝る前に本を読んであげるとか、抱いてあげるといったことを続ければ、子供たちは安心感が得られる。さらに、子供たちは、親が必ず難関を乗り越えられると信じたとき、親の楽観的態度を学び、さらなる強い一面を表すのだという。

*支出を減少

 一家の大黒柱は、普段から貯金があれば、失業した際の緊急事態に対応できる。さらに、子供たちに家庭の支出を減少させるための話し合いに参加させ、家または車のローンのことを分かってもらった上で、自分たちの小遣いや外食、旅行等への節約に協力してもらう。子供たちが理解していれば、自発的に家庭の出費節約に協力してくれる。

*家族全員でストレスを解消

 前出のボーバ博士は、自分が落ち込んでいると感じた時に、子供たちと一緒に音楽を聴き、ヨガや座禅をし、自転車で散歩することなどでストレスを解消する。子供たちも健康的なストレス解消法を知ることができる。また、普段からストレスになる要素を減らす。例えば、子供たちにマイナスな報道を見せない、常に子供たちと自分の気持ちの変化を観察し、必要に応じて医師のカウンセリングや学校の先生などに助けを求めても良い。

*経済支援を求める

 経済的困窮に直面した時は、できるだけ社会援助資源を利用する。例えば失業手当、社会福利金、場合によっては親族からの援助を受けるのも良い。作家・ボドナー氏は、新聞配達、牛乳配達、芝刈り、雪かき、子守などのアルバイトを子供たちに手伝ってもらうことによって、小遣い稼ぎができるだけではなくて、家庭の収入を増やすこともできるし、子供たちの自制心と責任感を培うこともできると提案する。

 失業は人生の終焉ではなく、別の角度から考える必要がある。すなわち、失業は転職または修業するチャンスである。状況はどんなに深刻でも、子供たちは親が事実を話してくれたことに感謝する。最も重要なのは家族全員の気持ちがひとつになって、困難を乗り越えることである。

(記者・葉澄旭、翻訳編集・豊山)

 (09/06/21 11:44)  





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