■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/06/html/d41047.html



黒いスーツを着た中国共産党員が人権団体の黄色い旗をつかんでいる。その後、人権団体の数人が暴行を受ける。党員は公共暴行罪でスロバキア警察により逮捕された。(Peter Sedik/The Epoch Times)

胡主席スロバキア訪問団、人権団体に暴行

 【大紀元日本6月22日】欧州周遊中の胡錦濤国家主席がスロバキアを訪れた際に中国当局団とスロバキア人権団体の間に激しい衝突が6月18日発生し、数人の負傷者がでた。

 両国の首脳が関係強化を表明する間、スロバキア国内では人権団体と中国当局員との激しい議論争いが大統領宮殿前で展開され、衝突が起こった。

 中国政府派遣団が到着する1時間前、スロバキアの人権団体が、会談が予定された大統領宮殿前で抗議運動をしていたところ、中国当局員による強引な運動中止を強いられ、人権団体の数人が身体的な暴力を受けた。

 驚くべきはスロバキア警察の行動で、当局員による暴力行為をすぐさま制止しようとしなかった為、人権団体が他団体へ援助を求めるまで混乱が続いたという。

 「大統領宮殿広場は、中国警察と共産党員に占領され、冷酷で暴力的な行為を外国であるスロバキアで起こしました。そしてスロバキア政府はそれを防止するどころか、中国の自由を訴える私たちの活動を無視しようとしたのです」とデモに参加したスロバキア人のステファン・フリブ氏は話す。

 中国政府派遣団による暴力

 広場を通りがかった数人が、デモ中に起こった暴行を目撃している。二人の女性が「法輪大法好」と書かれた旗を掲げると、突然何者かが女性たちの背中を突き飛ばしたために、二人は階段から転落した。うち一人は眼鏡が破損し、額から血が流れていた。

 攻撃者は群衆に紛れようとしていたという。地元日刊紙「CAS」によると、警察は既に犯行は中国政府派遣団のメンバーによるものとの確証得ている。またコメニウス大学のピーター・オススキー副学長はシャツを破られるなどの被害を受けた。

 黒服の男たち

 人権団体と当局員との論争は「黒服の男たち」の周りで起きた。青いネームタグを付けた男らはトランシーバーを持ち警備員を装っており、デモに紛れ込んだ中国共産党員に指示して暴行と旗の窃盗を命じた。一人の「黒服の男」が盗まれた旗をこっそり捨てようとしている所をジャーナリストが発見し捕らえられた。また別の地元紙「SME」は「大統領宮殿でもめごとを作り、我らスロバキア人の人権保護活動家に暴行を加える彼らの役目は何なのか。一体何者なのか」と報じている。

 前内務大臣ウラジミール・パルコは「加害者らが中国秘密機関もの、もしくは主席護衛ならば、我が国の主権を侵害する行為にあたる」と話す。

 野党議員らはロバート・カリナック内務大臣に防衛保護委員会の臨時会合にて、なぜ警察が人権団体への保護が遅れたかについて説明を求めたが、大臣は警察の行動を擁護し、メディアの意見を退けた。

 さらに事件は、スロバキア議会で審議される。
当局員に突き落とされ側頭部を負傷した女性(Peter Sedik/The Epoch Times)
コメニウス大学のピーター・オスキー副学長はシャツを破られるなど被害を受けた(Kamil Rakyta/The Epoch Times)
「黒服の男」が人権団体の旗を盗み逃げる所をカメラが押さえている(Kamil Rakyta/The Epoch Times)


 
(記事:ピーター・セッディク、翻訳:西村)