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中国共産党の代弁者『新華社ネット』が“ウルムチで発生した殴打・破壊・略奪・放火の深刻な暴力犯罪事件”とつけた見出しの報道写真は偽物だった

新疆ウイグル事件:新華社ネットによる写真のねつ造

 【大紀元日本7月7日】7月5日に発生した中国共産党軍隊による新疆ウイグル自治区ウルムチ市での血生臭いウイグル弾圧事件は現在、中国共産党当局により厳しく情報封鎖がされている。ネット上では中共の代弁者である新華社網が発表する統一された報道以外、すべての情報はすぐさま中共により削除されている状態だという。しかし度重なる弾圧の中の偽りの宣伝と同じように、代弁者によるねつ造も馬脚を現した。

 新華社ネットはこの事件の見出しを“ウルムチで発生した略奪・放火の深刻な暴力犯罪事件”(http://news.xinhuanet.com/photo/2009-07/06/content_11660878.htm)とし、冒頭の文章において数時間前に140人が死亡したという大事件を陳述している。

 新華社ネットはこの文章中で3枚の写真を使用し“殴打・破壊・略奪・放火”の“深刻な暴力犯罪事件”の証拠とした。しかし分析によると、この中の3枚は明らかにねつ造されたものだという。

 以下はその3枚の写真についての分析である。
親華ネットの報道に使用されている一枚目の捏造写真。“消防官”が廃車を“救援”している様子


 *消防官が廃車を“救援”

 一枚目の写真は新華社ネットが“7月6日早朝、ウルムチ市大湾南路の競馬場地域において多くの公共バスが放火され、消防官が直ちに現場救護に駆けつけた”様子を図説するために使用したものだ。

 写真を見ると、まさに救援を受けている車両はすでに黒こげであり、左側の車両と同じように今燃えているという形跡がない。また写っている2,3人の救援を行っている者が吹きつけているのは煙であって、消化剤ではない。煙の密度を見ると近くにいる彼らの吹きつけている煙のほうが濃く、彼らから離れたところの煙は希薄である。彼らは写真を撮るために煙幕を作っているのだ。しかも傍にいる5,6人はのんびりとその様子を眺めており、消火活動を行っているという雰囲気ではない。
二枚目の写真。中共は自ら放火し、他人に罪をきせようとしている


 *中共自らが放火し他人に罪をきせる

 二枚目の写真では“7月5日、ウルムチ街頭の商店が放火され燃えている”様子を説明している。

 この写真は上述の“消防官”が火の付いていない廃車を“救援”している様子とは逆に、建物が燃えているのにも関わらず消防官は救援作業を行っていない。

 画面上の燃えている場所は明らかにどこかの商店ではなく、アパートなど民家の裏手のようである。左側に写っている人物の位置から判断すると、燃えている看板は地面にとても近いか、あるいは地面に置いてあると考えられる。

 この写真、新華社ネットはロングまたはミディアムショットで写したものを載せることは出来ないだろう。プロのカメラマンに言わせると、分からない背景を入れて撮影することはありえない。実際は周囲の背景が入り過ぎてばれることを恐れているのでは、とのことだ。

 このことから二枚目の写真は中共自らの放火に間違いなく、中共の言う“殴打・破壊・略奪・放火”の犯人に仕立て上げるためのものだと判断できる。
新華社ネットに掲載された3枚目の写真。救助された負傷者が救急センターから運び出されている


 *救助された負傷者が救急センターから運び出される不思議

 新華社ネットに掲載された3枚目の写真は“7月6日早朝、医療関係者が新疆ウイグル自治区救急センターで負傷者を救護”している様子を説明している。

 この写真のねつ造はさらに拙劣であり、第一に1人の患者を5人の医療関係者が一緒になって押している。病院の床は平らでストレッチャーを押すのにはそれほど力は必要なく、2人いれば十分である。第二にこの5人の目線は全て左前方に向けられており、誰一人として患者を見ていない。このような患者に対しさっぱり関心が無い態度は救護の様子とは考えられない。第三に、おかしな事に、このストレッチャーはセンターの外へ向かって押されている。患者は救急センターに運ばれているのに、なぜセンターの外へ向かって押されているのだろう。明らかに撮影するための演技ではないのか。

 中国共産党が歴史上、毎回中国人に対し行ってきた鎮圧はデマとでっち上げによる冤罪だけではない。一年前、チベットで行われた虐殺において中国共産党は中共軍隊に協力し、血生臭い弾圧と世論を作り上げ、多くの偽情報、捏造写真を作り出し中国国民と国際社会を騙してきた。今回のウルムチ弾圧事件も中共の代弁者はお決まりの方法で処理をしているようだ。

 
(記者・施宇、翻訳編集・坂本)


 (09/07/07 02:16)  





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