■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/07/html/d10017.html



ウイグル人権活動家ラビア・カーディル氏(AFP)

ウイグル人権活動家ラビア氏が訪日、北京激怒

 【大紀元日本7月30日】中国で人権侵害を受けているウイグル人への応援を呼び掛けるため、ウイグル人亡命組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席が7月28日に日本に入国し、5日間の訪問予定。

 ラビア氏の来日に中共外交部は27日、「日本政府が中国側の厳正な折衝を顧みず、ラビアが訪日して反中分裂活動を行うことを認めたことに強い不満を表明する」と声明した。また、29日、中国の武大偉外務次官は、宮本雄二駐中国大使を呼び、ラビア氏の訪日を日本政府が認めたことに抗議し、「強い不満」を表明した。少し前、中共当局は、7月5日に中国新疆ウイグル自治区で起きた暴動を扇動したとラビア氏を名指しした。

 北京の態度に、外務省はブルームバーグ通信に対し、「ラビア氏は政府の招きではなく、個人の身分で訪問したもので、今回のことで日中関係が影響を受けることはない」とコメントした。

 62歳のラビア氏は28日午後、ワシントンから東京成田空港に到着した。「ウイグル人を含めて、少数民族が中国で残虐な迫害を受けている事実を日本の人々に伝えるために来ました」、「中国共産党の残虐な迫害を受けている人々を救い出すため、日本政府及び日本国民の力をお借りしたい」などと述べた。英語を話せない理由で、取材にほとんど応じなかった。応援者の話によると、ラビア氏は人身安全のことを心配しているという。自民党議員との面談を予定している。 

7・5事件

 7月5日、中国・新疆ウイグル自治区ウルムチで約1万人のウイグル人がデモを起こした。漢民族と当地のウイグル人の間の殴打事件が引き金となり、北京当局はラビア主席が背後で扇動したと名指しし、流血弾圧に踏み切った。中国政府は200人死亡、負傷者が1000人程度と報じたが、この数字は国際社会に疑われていた。海外ウイグル団体は600~800人が死亡したと主張した。

 今年62歳を迎えたラビア・カーディル氏は嘗て新疆ウイグル地域で成功した女性実業家として有名だったが、政府の買収を断り、中国共産党によるウイグル人への人権侵害に反対する活動に積極的に参入した。のち、国家安全保障を脅かした罪で6年間投獄された。釈放後に米国に亡命した。「ウイグル人の母」と呼ばれ、現在ウイグル人亡命組織「世界ウイグル会議」の主席を務めていて、著名人権活動家である。

 米国政治経済評論家・謝田教授の話によると、ウイグル人と漢民族の間の軋轢は民族問題や政策問題という人もいるが、根本からいうと、経済問題で、お金の問題である。経済問題から民族問題が生じ、根本的な問題は中国共産党の暴政であるという。

 「漢民族の視点からみると、毎年、数十億、数百億の支援金を新疆に投入した。ウイグル人の視点からみると、当地の石油など天然資源は安値で採られた」と謝教授は分析する。

 中国政府が巨額なお金を投入したのは当地住民の生活を改善するためではなく、当地資源を奪うためである。資源を安く採られたのに、生活はまったく変わっていないことが、当地住民の不満を招いた。一方、政府が安く採った資源を漢民族の生活改善にも当てなかったため、納税者としての民衆の不満も招いた。これは、漢民族とウイグル人の間に軋轢を生じた要因であるという。

(編集翻訳・楊J)