■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/07/html/d90421.html



リオ・ティント社上海支店(AFP/Getty Images)

英豪系資源大手の関係者、スパイ容疑で逮捕=中国

 【大紀元日本7月26日】英豪系資源大手リオ・ティント社の従業員4人が5日、「国家機密漏えい罪」で中国当局に逮捕された。リオ社は今年6月、中国非鉄大手、中国アルミ(チャイナルコ)との総額195億ドル(約1兆9千億円)の提携を撤回し、豪英系BHPビリトンとの鉄鉱石事業統合を決定したことから、中国当局による報復措置ではないかという懸念の声が上がっている。

 逮捕されたのは、リオ・ティント社上海支店に勤務するスターン・フー氏(Stern Hu)と他3人の中国人。逮捕された当時、彼らは中国を含む外国企業3社と鉄鉱石の供給価格を交渉している最中だった。英紙「タイム」によると、中国の鉄鋼企業はリオ・ティント社に対し、日本や韓国よりもさらに10%多く、1トンあたり44%の値下げを要求していたという。

 中国外交部の秦剛・報道官は逮捕された4人について、「中国の経済利益と安全を脅かした」と非難している。

 一方、英紙「インディペンデント」の社説では、中国当局が相手企業の従業員を逮捕し、鉄鉱石の価格交渉を優位に進めようとする意図があるとコメントしている。また、豪州メディアの報道によると、リオ社からの情報として、逮捕前の1カ月間、同社中国事務所の電話は盗聴され、郵便物が検閲されていた可能性があるという。

 リオ社のスポークスマンは「(中国側の)告発を立証するような証拠はない」とコメントしている。

 オーストラリア外務相ステファン・スミスは、「中国とビジネスを行う国際社会は、今回の件を注意深く見守るだろう」と述べ、フー氏の逮捕は中国にとってマイナスであるとコメントした。

(翻訳編集・叶子)