■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/09/html/d96731.html



亡命した元「人民日報」記者・邱明偉氏(呉雪児/大紀元)

亡命した元「人民日報」記者:体制内部で共産党離脱表明者が続出

 【大紀元日本9月5日】先日香港で政治避難を求めた中国共産党機関紙「人民日報」の記者・邱明偉氏(34)は、中国共産党体制の内部者が、海外の「共産党関連組織離脱表明支援サイト」にアクセスし、共産党からの離脱を表明しており、その数は決して少なくないと公表した。2004年11月、大紀元論評『九評共産党』の発表をきっかけに海外から中国大陸に広まった「三退運動」(共産党、共青団、少先隊などの中国共産党関連組織からの脱退をインターネットで匿名または実名で表明する運動)について、共産党体制内部者がどう見ているのか、弊紙の取材に応じて、邱氏がその実情を語ってくれた。

 邱明偉氏は人民日報傘下にある「人民論壇」誌の政治・時事特集報道部の副主任を務めていた。7月1日に香港で大規模デモに参加し、中国大陸帰国後、圧力を受けたため、7月末北京から香港に逃避し、香港の米国大使館及び国際組織に政治庇護を求めた。8月23日に香港で記者会見を開き、海外で亡命する理由を述べたうえで、共産党離脱を公に発表した。

 邱氏によると、人民日報の職員の多くは、長期にわたって共産党文化の教育を受けていることに不満を持っているという。「勤務中に毎日『共産党がなければ新中国もない』という幼少時代から聞かされた歌が流れている。ネット閉鎖を突破するソフトを通して大紀元ニュースサイトにアクセスし、『九評共産党』を読んだ後、私はインターネット上で共産党関連組織の脱退の声明を出した。人民日報の中には私のようなスタッフが少なくないと思う」

 2004年11月、大紀元の論評『九評共産党』発表後、海外の一部の中国人がインターネット上で、共産党、共青団、少先隊などの中国共産党関連組織からの脱退を匿名または実名で表明する動きが相次いで出てきた。これをきっかけに「共産党関連組織離脱表明支援サイト」がインターネット上に設立され、「三退表明運動」(共産党、共青団、少先隊などの中国共産党関連組織からの脱退)に関する情報が、ネット閉鎖突破ソフト、電話、ファックスなどを通して中国大陸に広く伝えられるようになった。中国大陸内でも「三退表明運動」は広がっており、離脱者支援サイトのデーターでは脱退表明者数はすでに6千万人に上っている。

 これについて、脱退表明は一般の国民だけでなく、共産党体制内部でも表明者が続出。一つの大きな動きになっていると邱氏は指摘し、以下のように語った。

 「一般の国民よりも体制の実情を把握している共産党内部関係者は、不満を抱く者が極めて多い。しかし、公には言えない。仕事を失うだけでなく、命の危険さえある。人民日報の職員ならなおさらである。なぜならば、社会に与える影響が大きく、党に対する市民の期待感を崩すことになるからだ。そのような人にとっては、インターネットで匿名で脱党表明することはとても良い方法だ。

 体制内部者は皆、陰で共産党政権の崩壊について話している。幹部の腐敗が中共の崩壊を加速させているからだ。いつ崩壊するかは分からないが、その時が来てからでは遅すぎる。退路がなくなる、との不安を持つ人が多い。離脱表明運動は、そのような退路を求める体制内部者によいチャンスを与えている」

 実名で脱党表明する人もおり、邱氏の友人の一人、黒竜江省の人大代表(県議会議員に当たる)は公の場で脱退を表明したという。

 また、中共内部で今でも法輪功を練習し続けている人が多数いることも明らかにした。「共産党の洗脳で法輪功が良くないと思ったが、情報封鎖を突破して海外のウェブサイトにアクセスし、法輪功の真相を知るようになった。中共内部の多くの人も法輪功の真相に触れ、法輪功の置かれている立場に同情を寄せている」

 執政60周年を控え、中共当局が党に対する異見者への弾圧を一段と強めたことについて、邱氏は、早い時期にすでに内部文書で通達された事実を公開した。それは、10月1日に行われる式典の万全を期し、すべての異見者を拘禁、直訴者と民主運動活動家への監視を強化するという内容の文書で、組織の末端にまで通達されたという。

 同氏は現在インドネシアに滞在している。

(記者・林怡、翻訳編集・趙MJ、高遠)