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母乳成分は赤ちゃんの需要に合わせ、刻々と変化する

母乳成分、赤ちゃんの活動の為のオーダーメイド=スペイン研究

 【大紀元日本10月11日】

 赤ちゃんにとっての完全食品である母乳は、赤ちゃんを病気から守る免疫物質や抗菌物質が含まれ、母乳を飲ませることで、下痢や呼吸器系の感染症などの病気の発症率が下がるとされる。出産後、仕事に復帰したお母さん達が母乳育児を続けるために、一旦、冷蔵保存した母乳を赤ちゃんに与えるケースが多い。しかし、最近の研究では、母乳成分は赤ちゃんの需要に合わせ、刻々と変化することがわかり、冷蔵保存のやり方に疑問の声が上がっている。

 『Nutritional Neuroscience』誌に発表されたこの研究は、スペインのエストレマドゥーラ(Extremadura)大学の栄養研究所によるもので、研究は現地の30人の授乳期の女性に協力してもらい、1日6回から8回分の授乳時の母乳サンプルを分析した。その分析結果は母乳成分が赤ちゃんの活動に応じて変化していることを示した。昼間の母乳には赤ちゃんの動きを刺激する成分が多く含まれ、夜の母乳には「眠くなる成分」がたくさん分泌されることを突き止めた。母乳は、赤ちゃんの活動の為のまさにオーダーメイドであることがわかった。

 研究者達は母乳成分に含まれるヌクレオチド(核酸)に注目。ヌクレオチドは中枢神経系を刺激したりリラックスさせる作用があり、安らぎや睡眠を促進するとされる。今回の研究では、母乳に含まれるヌクレオチドの24時間の周期的な変化が確認された。夜8時から朝8時までの間、ヌクレオチドの含量が一番高く、赤ちゃんの睡眠を助ける役割を果たしていると、研究者は分析する。

 夜、人にコーヒーを勧めないとの同じように、母体も赤ちゃんを興奮させる成分の分泌を抑えてくれると、研究チームのCristina L. Sanchez研究員が語る。赤ちゃんに適切な栄養素を与えるためには、搾乳の時間帯と授乳の時間帯が同じである事が望ましいと同研究員は指摘する。

(翻訳編集・心明)


 (09/10/11 12:00)  





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