印刷版   

残業や過労が、脳の認知機能に悪影響を及ぼす(Getty Images)

長時間労働は認知機能に悪影響=フィンランド研究

 【大紀元日本10月9日】

 長時間労働は、中年層の認知機能の低下をもたらすという研究結果が今年2月、『米国疫学ジャーナル』(American Journal of Epidemiology)に掲載された。

 この研究は、フィンランド労働健康研究所のマリアンナ・ビルタネン(Marianna Virtanen)博士が率いる研究チームによるもの。同チームは、1週間あたり55時間以上働くグループと、40時間以下のグループ、合わせて2214人の中年公務員を対象に、認知機能テストを行なった。テストは、短期記憶、語彙力、論理思考力、言語音声の流暢さ、意味付けの流暢さの5項目。1997~1999年に第一回目の調査を行い、2002~2004年に追跡調査を行った。その結果、55時間以上働くグループは、40時間以下のグループに比べて語彙力の成績が悪かった。さらに、論理思考能力に関しては、55時間以上のグループは2回目の成績が1回目よりも大幅な低下を示したことが分かった。

 研究対象となった公務員の年齢や性別、婚姻情況、教育程度、職業、収入、身体的病気、睡眠などの要因を考慮しても、長時間労働が認知機能に与える悪影響が認められたという。

 同研究所のミカ・キビマキ教授(Mika Kivimäki)は、「(認知機能の低下が)長期的なものなのか、また長時間労働が認知症などの深刻な症状を併発するのかについて、更に研究を続ける」と話している。同教授によると、長時間労働者は認知機能の衰えだけでなく、短時間の睡眠、うつ、高いアルコール消費などの症状もみられたという。

(翻訳編集・張英花)


 (09/10/09 05:00)  





■関連文章
  • 老人性認知症の新遺伝子発見(09/09/11)
  • 【車椅子の花嫁】「大分さん家」の介護日誌(1)(07/03/21)
  • 複数言語を話す人は認知症になりにくい(07/01/31)
  • 「大脳のために歌う」 認知症に効果(06/12/23)
  • 漢方相談室 認知症の予防(05/07/18)