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今月12日午後、山西省白家茆村で、炭鉱経営者が共有炭鉱の資源を略奪するために、暴力団メンバー約100人を雇い、炭鉱を守る村民を襲うという事件が発生、少なくとも村民4人が死亡、20数人が受傷した。

炭鉱成金、資源略奪で村民4人を殺害=中国山西省

 【大紀元日本10月28日】中国の石炭産業の中心地である山西省で12日、炭鉱経営者が共有炭鉱の資源を略奪するために、暴力団メンバー約100人を雇い、炭鉱を守る村民を襲うという事件が起きた。攻撃された村民は少なくとも4人が死亡、20数人が受傷した。

 事件は今月12日午後、山西省呂梁市の臨県白家茆村で起きた。事件の発端は、村の炭鉱に関する利権の争いからだった。現行の法律には、村にある炭鉱は村民の共有財産だと定められている。ところが、白家茆村の炭鉱は、村民の同意が得られていないうちに、現地官員によってその採掘権を炭鉱成金に売られてしまった。これに承知しない村民は、訴訟を起こすとともに、炭鉱を入手した者から炭鉱を守るために、半年前からテントを張って24時間体制で監視を始めた。

 今月9日、村民が再度集団で太原市の省裁判所を訪れ、炭鉱の利権帰属問題を解決するよう求めたが、交渉しているところで、公安警察によって裁判所から追い払われた。翌日、村民の代表である村長の成平順さんが太原市杏花嶺公安局に連行された。

 12日、村民全員が白家茆村炭鉱の近くで村長を救出する方法を検討していた。その時、炭鉱成金が雇った100人あまりの暴力団員が手に木棒、刀、ガソリンを持って村民たちに襲いかかった。その場で3人の村民が殺され、20数人が負傷し、テントも焼かれた。その後、病院に運ばれた負傷者の一部死亡も伝えられ、今回の事件で少なくとも4人が死亡したという。

当局の対応

 事件発生後、村民は警察に通報したが、1時間後に警察官が2人しか来ず、暴力を振るう者たちの勢いを抑えることはできなかった。一方、当局は緊急手配して、村に通じる道路をすべて封鎖し、情報が漏れないように、インターネットの管理を徹底し、事件に関連する情報が随時削除されている。事件に関する新聞報道もまったく見られなかった。

事件の黒幕

 かつて、炭鉱の利権紛争を調査して、その背後の権力と金銭の結託構造を暴露したことで、1年間の刑罰を受けた『民主と法制』雑誌社記者の景剣峰氏は、今回の事件の黒幕について、次のように話した。「政府、県長、警察・検察・裁判所の人はこれらの炭鉱に出資しており、炭鉱事件の黒幕はこのような人たちだ。今回の白家茆村の炭鉱紛争を指揮しているのは、公安局副局長李海濱の親戚の李保民だ。李海濱は実際には現地の暴力団・マフィア世界のボスだ」という。 

(記者・古清児、翻訳編集・東山)


 (09/10/28 06:20)  





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