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ブリティッシュコロンビアがん機関、乳癌研究グループ主任サミュエル・アパリチオ博士

世界初、乳癌の遺伝的変異を確認=カナダ

 【大紀元日本10月16日】

 世界で初めて、がん細胞の遺伝的変異を確認したとカナダのブリティッシュコロンビアがん機関(British Columbia Cancer Agency)の研究チームが8日、英科学誌「ネイチャー」に発表した。癌の専門家が乳癌の要因を究明する上で重要な発表であり、患者別の治療薬を開発する分水嶺になると見なされている。

 新陳代謝の過程で、細胞分裂により体は常に新しいものに替えられていく。この時、DNA(遺伝子コード)の配列は古い細胞から新しい細胞へとコピーされる。コピーの際にスペリングミス、つまりDNAの配列を間違えると、その生命には突然変異が現れる。新しい細胞を制御できなくなるような突然変異が生じると、癌になると考えられている。

 研究チームは、次世代DNAシークエンシング技術を駆使して、小葉状乳癌腫瘍の患者1名を対象に、数十億個のDNAの配列を段階的に研究。本人の健康な細胞,局所腫瘍、そして9年後に転移したがん細胞と比較した結果、9年後に発見された32のスペリングミスのうち、もとの腫瘍にも共通だったものは、5つしかなかった。つまり、もとの腫瘍の5つの配列エラーを起因として、32のエラーが生み出され、癌を悪化させたわけだ。この起因となる5つの配列は、研究者には全く新しい発見だった。

 この研究結果は、特定の治療法が一部の患者には効くが、他の患者には効かない理由の解明につながり、癌の再発防止や個々の患者を対象とした特別治療にも役立てられそうだ。

(記者・董韵、翻訳編集・李頁)


 (09/10/16 05:00)  





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