晩年の恒星が形成した巨大星雲=NASA

【大紀元日本6月26日】米航空宇宙局(NASA)は18日、広域赤外線探査衛星「WISE(Wide-field Infrared Survey Explorer)」で撮影された巨大質量星「V385Carinae」の映像を公開した。この画像には、晩年の恒星が形成した星雲が写っており、その形はまるで大きな唇のようにも見える。

「V385Carinae」は地球から約1万6千光年、竜骨座(りゅうこつざ)に位置し、銀河系の中で最大規模の質量を持つ恒星の一つ。その質量は太陽の35倍、直径は18倍、明るさは太陽の100万倍にあたる。外側の赤い星雲は恒星の内部から放出されたガスで形成されている。この恒星は、発見者の名にちなんでウォルフ・ライエ星(Wolf-Rayet Star)と呼ばれ、恒星の末期の姿である。

宇宙飛行士が撮影した「神の目」(NASA)

もう一つは、地球から約700光年離れた星雲で、その形が目の形に似ているところから「神の目」と名づけられた美しい映像。

この星雲は、みずがめ座の一つの恒星が放つガスによって形成された。名前は「らせん星雲(Helix Nebula)」で、太陽系にもっとも近い惑星状星雲といわれている。環状部まで含めると、大きさはおよそ月の2分の1。太陽も50億年後には同様の運命をたどると予測されている。

(翻訳編集・盛徳)