■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2010/01/html/d19884.html



視覚障害者の詩人庄馥華(ジュワン・フゥファ)さん(ネット写真)

順調な人生を求めず、困難だが重厚な人生を追求=26歳の台湾人女性の歩み

 【大紀元日本1月19日】

 台湾に一人の声を発することもできず、目も見えないが、講演を通じて、聴衆、世の人々を感動させる庄馥華(ジュワン・フゥファ)という女性がいる。先日、彼女は26歳の誕生日を迎えた。聴覚たけが残された庄さんは、母親の介助のもとで、頷くことと、音声ボードで、講演を行い、『順調な人生を求めず、困難だが重厚な人生を追求する』という人生観を聴衆と分かち合い、いつも聴衆を感動させている。

 火災に見舞われ、人生に変調

 1993年、庄さんは10歳のとき、台湾台中市の優秀学生代表奨を獲得した。翌年、近所の男子が遊んでいた時、火災を引き起こしてしまった。その時、彼女は大量の一酸化炭素を吸い込んだため、3カ月間以上昏睡状態になり、脳に深刻なダメージを受けた。それによって、彼女は視力を失い、行動と言語の能力も失い、すべての自立する能力を失い、例えば、トイレに行くのも、食事にしても、全て母親の介助が必要になった。

 強靱な精神と寛容さで人々を感動させる

 近所の男の子が遊びで引き起こした火災について、庄さんの母親はあの事件以来、恨みを晴らすことができなかった。もともとは元気いっぱいの娘だったのに今は、体が縮こまり、目があっても見えず、口があっても話せない、また手があっても動かせず、足があっても歩けない、お母さんの心中の悔しさ、怨恨は、言葉では言い表す事が出来ないほど、絶望で、どうしようもなかった。

 かつて、事故を起こした小さな男の子は後悔の想いで見舞いに来たが、庄さんの家族が追い返してしまった。庄さんは習ったばかりの音声ボードで家族に「更に彼を罵っても、私を以前のように戻すことはできません!彼を許してあげてください!彼を許すことこそ、彼が成長した後、心に影が残されないのです」と言った。庄さんはまだ若いが、彼女の慈悲に、一家は互いに抱き合い大声で泣いた。彼女の心に愛があるから、一家に『許す』ことを学ばせた。以前、『気落ちさせることや困難に見舞われた時、どのように対処しますか』と尋ねられ、彼女は「祈る」と答えた。

 数年来、障害が重度なため、よく知的障害者や植物人間に間違えられたが、彼女はずっと勉強をし続けてきた。彼女に家族とのコミュニケーションができるように、言語治療士の曾淑芬(ツオン・シュウフェン)さんに、頭の動く方向と音声記号を結合する『デジタルピンイン』の考案をうながした。頷くことにより、中国語の音声記号を伝える。外の世界と更に多くの接触ができるように、庄さんはたった5日間で、126組モールス符号を完全にすらすらと暗記した。現在、彼女は『デジタルピンイン』、音声ボード、モールス符号補装具を用いて、既に300以上の詩を作成し、それをメディアで続々と発表した。

 庄馥華さんは「楽しみは私の環境にはないが、私の思想にあります。私は順調な人生を求めず、困難だが重厚な人生を追求します。私が歩んできた道のりで、多くの人の助けと激励を受けて、私はとても感謝しています。もし私が公に世に出て、更に多くの人を励ますことができるならば、私は勇敢に愛を伝え続けたい」との心情を語った。

(翻訳編集・李頁)