■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2010/01/html/d99247.html



高智晟弁護士とその家族

人権派弁護士・高智晟氏が行方不明 中国当局「道に迷って失踪」

 【大紀元日本1月20日】中国当局から弾圧を受けている法輪功学習者の人権擁護活動をしたため、当局に監禁された人権派弁護士・高智晟氏が、昨年2月に警察に連行されてから行方不明のままだが、家族は最近警察当局から、高氏は昨年9月に「道に迷って失踪した」と告げられた。同氏を支援する人権団体や家族の間で不安が広がっている。

 米国のキリスト教支援組織「対華援助協会」によると、高弁護士を最初に拘束した警官が、北京を訪れていた高弁護士の兄に、「(高弁護士は)道に迷って行方不明になった」と話したことから、関係者の間で懸念が広がった。同支援組織は、高智晟氏が監禁中に亡くなった可能性が高いことを示唆している。

 中国国内の人権活動家は米VOAの取材に応じ、「当局の説明に不安を感じる。彼らは、すでに高弁護士を殺してしまったのではないか」と話している。中国の人権弁護士を支援する香港の人権団体トップ何俊仁・弁護士は中国当局に対して、高弁護士の安否に関する情報を開示するよう強く求めている。

 高弁護士は、社会的弱者層の弁護を無料で引き受け、人権派弁護士として中国全土に広く知られていた。99年以来、中国当局から弾圧を受けている法輪功について、3度にわたり最高指導部に公開嘆願書を送り、弾圧の停止を求めた。06年、中国当局に「国家政権転覆扇動罪」の罪で逮捕され、懲役3年、執行猶予5年の刑を言い渡された。仮釈放後、獄中で自らが受けた虐待の様子を公開し、中国の人権問題に関心を持つよう米政府に請願書を送った。

 本人が公開した証言によると、拘束中、激しく殴打され、性器への電気ショック、火のついたタバコを目に長時間近づけられるなど、警察による長期間にわたるひどい拷問を受けていた。自宅監禁中も、自宅に入り込んだ警察により電気警棒で打たれたりしたという。

 昨年2月、再び当局に連行され、所在不明のまま現在に至っている。最後に目撃されたのは昨年6月末から7月初めにかけて彼の出身地である陜西省で、地元と北京市の大勢の公安当局の職員が同行しているところだった。目撃者の地元住民から寄せられた情報によると、高氏は病気のように見え、暖かかったのに、冬服を着ていた。2月の失踪の頃に比べて非常に痩せたようだったという。

 同弁護士は08年度ノーベル平和賞の有力候補者で、敬虔なクリスチャン。妻子は昨年米国に脱出し、現在は難民として保護されている。

(翻訳編集・叶子)