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MRIを通じて、脳内血流は異なる区域に明かりが現れる(ネット写真)

世界初:植物人間が脳波で医者と対話ができる

 【大紀元日本2月12日】英国ケンブリッジ大学脳学科のアドリアン・オーウェン博士が率いる研究チームは、医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine (NEJM))」での発表で、核磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging, MRI)を通じて5年間にわたり「永久的植物人間」のベルギーの男性が脳波で医師と対話する研究に成功した。患者は「はい」と「いいえ」の回答ができた世界初の盛挙である。

 ケンブリッジ大学とベルギーのリエージュ大学が3年間にわたる共同研究を行った。23人の植物人間の患者が、正常者と同様に「寝ている」と「起きている」の状態を交互にすることができるとし、強いては目をあけることもできるとの結果が分かった。しかし、外界の事物に対しては無反応であり、言語、意識、そして考える能力はゼロに近い。この23人は国際医学界が植物人間の定義により「永久的植物人間」に振り分けられている。

 被験者の中の4人の脳が外界からの刺激に反応した。特に5年にわたり植物人間になっている男性(29)の試みに驚く結果が現れた。例えば、彼に、「あなたのお父さんの名前はトマスですか?」の質問に対して、彼は思考を通じて、「いいえ」の反応を示した。また、「あなたのお父さんの名前はアレキサンダーですか?」の質問に対して、直ちに「はい」と反応した。研究チームは「姉妹はいますか?」などを含む6つの質問をおこない、5つの質問に対して正しい回答を得た。チームによると、この患者は「深い眠りの状態にいる」と説明し、質問は勿論、脳波を通じて「対話」ができるという。

 今回の研究発表は国際医学界を驚かせた。オーウェン博士は、「患者が質問に対して答えた時に、われわれも驚いた。植物人間が自らの意識で自分の運命を選ぶことができるようになった」と示した。

 専門家らは、これまでの植物人間患者は安楽死を迫られることが多かったが、今回の研究発表後、20%の植物人間患者は何らかの治療を通じて、再び目覚める画期的な発展を示唆した。一方、植物人間の延命装置を外す基準への倫理論争が再び引き起こされるだろう。

(翻訳編集・豊山)


 (10/02/12 05:00)  





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