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中国のエイズ活動家を夫に持つZeng Jinyanさんが自宅軟禁されている区域の入口。外国人記者をビデオ撮影するセキュリティ・ガード(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)

監禁ジャーナリストの数、中国が連続11年トップ=米記者保護団体

 【大紀元日本2月20日】米ニューヨークに本部を置く人権組織「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)が16日に発表した報告書によると、2009年度はジャーナリストにとって過去30年で「最悪の年」だったという。その内、中国は、監禁されたジャーナリストの人数が最も多く、11年連続でジャーナリストの監禁数ナンバーワン。

 報告によると、09年12月1日の時点で、世界で136人のジャーナリストが監禁されており、中でもネット記者やフリーのジャーナリストが弾圧を受けているという。特に中国では高度な検閲システムが存在し、投獄されるブロガーやジャーナリストの数がイランやキューバを超え、世界で一番多い。CPJアジアのボブ・ダイエッツ氏は「(中国で)投獄されているジャーナリストの大多数は、ネットでの活動が原因。少なくとも24人のジャーナリストが投獄されている」と話す。

 「報道への攻撃」と題する同報告書の中、中国に関する記述では、09年の中国のメディア規制の特徴について、「海外記者に対する制限が弱まった一方で、国内記者に対する規制は厳しくなっている」と、「ネット使用者の増加と同時に、当局はウェブサイトへの検閲を強め、批判者を監禁している」と記している。また、09年に発生した「財経」誌高層管理者と編集チームの集団辞職について言及、中国では政治的利益と商業的利益は対立するものではなく一致するものであるため、ジャーナリストらは、編集の自由が政治と商業の両方の利益からの脅威に直面すると指摘する。

 同報告書について、中国広州市在住のネット作家「野渡」(ハンドルネーム)は、RFAの取材に応じ、次のように話した。「中国では近年、市民記者が急増している。彼らはインターネットを通じて当局が封鎖する敏感なニュースを暴露している。例えば、幹部の汚職、集団抗議事件、社会の暗黒部の問題などだ。一般のメディアは、これらの問題をほとんど報道していない。そういう意味で、市民記者は情報封鎖を突破する重要な役割を果たしている」

 一方、当局によるインターネットの監視、市民記者への弾圧は、ますます強化されていると野渡は指摘する。

 中国のフリー・ジャーナリスト「北風」(ハンドルネーム)は、インターネットによる情報伝達を制御することは難しく、当局が市民記者を抑制しきれなくなるだろうと話している。

(翻訳編集・叶子)


 (10/02/20 10:39)  





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