■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2010/02/html/d31375.html



バレンタイン・デーの時期に咲く花(アストロメリア)(EITAN ABRAMOVICH/AFP/Getty Images)

『愛情銀行』開業、思い出を預ける=中国

 【大紀元日本2月9日】英語版の「中国日報」誌、1月25日に掲載された中に、大変興味深い記事が載っていた。

 元恋人からプレゼントされた思い出の品々を依頼者から預かりそれを商売にしてしまった話だ。捨ててしまうのは惜しいし、かといって手元に残しておいて新しい恋人の気に触ったら困る。北京のある青年はこの恋人たちの解決できない悩みを旨く処理する方法を見つけだし、ちゃっかり、これを商売にしてしまったのだ。

 この商売を思いついた人は宮業龍(ゴン・イェロン)さん、1カ月前、鼓楼東大街で「恐竜愛情銀行」という名のお店をオープンし、もっぱら恋愛問題などで手を焼くケースを解決するためのサービスを提供している。主なサービス内容としては思い出の品物などを預かったり、失恋者の胸のうちなどに耳を傾けたりする事などである。

 宮さんは「この種の店は国内では初めてですが、すでにヨーロッパにはこのような店があるそうです」と語り、「開業以来、すでに40人程の顧客が預けにきていますその大半は30歳以下の若い女性が占めています」と述べた。

 彼は友人が結婚を目前にして、前の彼女との思い出の品物をどう処理すれば良いか悩んでいるのを見てこの商売にヒントを得たそうである。

 宮さんの店に入るとまず目に付くのは、壁に沿った2列の陳列棚で、その上には依頼人たちからの様々な思い出の品々が並んでいた。コップ、おもちゃ、本と財布などなど、すべて顧客からの預かり物である。

 通常、お店でのやりとりとして、顧客はまず宮さんと話をして、それから商品を郵送するあるいは直接お店に持ち込む方法などを取るが、彼は商品をその場で密封し保存する。そして顧客と契約を交わすのだ。最も短いもので1カ月、最も長いものでは数10年というのもある。

 棚の一番上におもちゃの蛇が置いてある、そこには1枚の紙が貼ってあった、「やさしい大蛇さん、私にきつく巻き付いて息が苦しいよ、もし私を本当に愛しているのならほんの少しでも隙間をおくれ!」

 彼は記者に、この蛇はある男の子が持ってきたものだと教えてくれた。別れた彼女は彼を愛していたが、彼を束縛し電話をかけては質問攻めで、彼は仕事も生活もままならない状態になったという。「どの一つを取っても一つの物語がありますよ」と宮さんは言った。

 ここでの、ファイルやおもちゃ、写真の保管料金は1カ月10元(約130円)。宮さんは1件、1万元(13万円)以上の「貴重品」の項目を設定しているが、まだこれに預けに来る客は現れていない。顧客の多くは1年契約をしているそうだ。

 ある女性客は記者に教えてくれた。「自分は『恐竜愛情銀行』に自分の手紙を預けました、前の彼といっしょにいた時、いろんな気持ちをそれに書きとめておきましたが、もちろん今の彼には見せたくないのでここに預ける事にしました」、しかし彼女は1年の契約が切れた後、どうするかはまだ決めていない。

 「もし彼氏がこの手紙がほしいのなら、贈り物としてプレゼントしてもいい、それともここに引き続き預けるかも、さもなければ燃いてしまうでしょう」と言った。

(翻訳編集・海晶)