印刷版   

日本人学者、中国入国が拒否される 中国紙:「新疆独立支持」

 【大紀元日本3月6日】新疆問題を研究する中央大学非常勤講師の水谷尚子氏が2月27日、東京から中国・北京空港に到着したが、中国当局に入国を拒否された。本人の話では入国拒否の理由は告げられなかったが、昨年「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が来日した際に身元保証人となったことや、ウイグル問題についての著書が原因だと思われるという。一方、中国政府紙は、同氏は「新疆独立分子を支援している」としている。

 水谷氏の話によると、今回、査証がなくても15日間まで中国に滞在が認められるという入国制度を利用して、新疆ウイグル自治区を訪問し、それから、北京で新疆問題に詳しい作家と面会する予定だった。北京到着直後に機内放送で呼び出され、入国拒否を告げられて東京に引き返したという。機内放送で乗客に席で待機するようアナウンスがあり、その後水谷氏が呼び出され、入国拒否を告げられて2時間後に東京に引き返したという。

 中国政府紙「環球日報」や英字紙「China Daily」が、同事件を報道した。環球日報日本駐在記者3月1日の報道で、同事件に関する日本メディアの報道を纏め、同事件を報道している。「共同通信や日本メディアは、中国当局が同氏の入国を拒否する理由を、同氏が海外の新疆独立分子の行動を支持しているからだと報じている」としている。

 水谷氏は、入国拒否されたことについて、中国政府の権利であり抗議するつもりはないとの考えを示すと同時に、自分はマイルドな学者であり、中国当局は自分の思想や観点について良く分かっていないのではと不満を見せた。「日本では確かにウイグル人やチベット人を利用する新ナチスや右翼者がいるが、そのような人たちさえ中国への入国が認められるのにどうして私は特別に扱わされたのか」と、ドイツメディアの取材に対して話した。

 昨年、「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が来日した際に身元保証人となった同氏だが、日本でのウイグル支援活動の有り方について、日本ウイグル協会との間に違う考えを示し、ネット上で話題となっていた。

 学者の立場からウイグル問題に関わる同氏への中国当局の今回の「過剰反応」は、新疆問題において中国当局が神経を尖らせていることを意味すると見られている。

(翻訳編集・楊J)


 (10/03/06 08:13)  





■関連文章
  • 全日空が搭乗拒否 成田空港「籠城」中国人権活動家に(10/02/09)
  • 中国大使館官員、成田で「篭城」中の中国人権活動家と初面会(10/01/30)
  • <新彊7・5事件> あらたに4人の死刑が確定(10/01/28)
  • 「6ヶ月間ネットなし」 新疆を囲むファイアウォール(10/01/24)
  • UFO? 光る飛行物体が出現=新疆(10/01/18)
  • チベット・新疆両地域、軍と武装警察の高官異動 統治を強化(09/12/30)
  • 中国北部=急激な気温の低下、新疆地区は零下40度に(09/12/24)
  • 米大統領訪中、ウイグル人200人あまりが拘束=中国(09/11/23)
  • <新疆7・5抗議事件>「判決は不公平」 関与者9人の死刑執行を批判=アムネスティ・インターナショナル(09/11/14)
  • 信念の「籠城」続ける馮正虎氏 上海公安が馮氏の家族へ懇願(09/11/13)
  • 新疆7・5抗議事件 関与者9人に死刑執行(09/11/12)
  • これは「中国政府の恥」 帰国拒否され成田空港に留まる中国人(09/11/06)
  • 元ソ連人、新疆で18年間禁固 中国当局、「記録なし」 (09/10/25)
  • <新疆7・5事件>ウイグル人男性、大量逮捕・行方不明=人権団体(09/10/23)
  • ラビア氏再び訪日 中国当局、「強烈な不満」(09/10/22)