THE EPOCH TIMES

高智晟著『神とともに戦う』(26)中国の弁護士の悲哀②

2010年04月02日 06時41分


 この制度は弁護士を必要としない。しかし、社会の数多くの弱者集団や個人は、法律の助けを切に必要としている。これこそが、我々弁護士が毎日直面する事実なのである。

 国家を運営するに当たって規則がなかったり、あるいは規則が乱用されたりすれば、弱者たちの権益は絶えず侵害される。恥知らずな政府官僚の汚職、法律違反を繰り返す法の執行者、全く形骸化している独立した司法制度、社会全体の不信とモラルの欠如……。

 この7年、私たちは毎日このような空気が覆う中で弁護士業に従事してきた。法治は1つの目標である。この目標の実現には、具体的なシステムや段取り、真に実現したいと願う志が必要だ。形の上では「モラルある社会」の姿を保っているこの国。だが実務上、一秒たりとも忘れ得ないのは、いつまで経っても変わらぬゴロツキ行為だ。中国共産党が一切を超える絶大な権力を堅持し、行政権が法律をはるかにしのぐ一方で、「依法治国(法律に基づいて国を治める)」などと高らかに叫んでいる。「空論」と言えばまだ聞こえは良い。言うなれば、これは「詐欺」に過ぎないであろう。

 (続く)
 

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