ブラウザで「指紋」作成、ネットユーザーの特定や追跡に利用も=米NPO団体が指摘

【大紀元日本5月28日】 米非営利団体の電子フロンティア財団(EFF)は、多くのブラウザやプラグインでユーザー特定につながる「指紋」が作成されており、Cookie、IPアドレスと並び「強力な技術」であると指摘した。

Webサイトは情報収集のため、ユーザーが使っているOSとWebブラウザ、プラグインの設定とバージョン情報を記録している。EFFは、これらを匿名で記録するサイトをボランティアに閲覧してもらい、別の数百万人のユーザーから集めた設定情報のデータベースと照合するという実験を行った。

その結果、設定情報の組み合わせの84%に固有性があり、ユーザーの特定が可能であることが明らかになった。特にAdobe FlashやJavaなどのプラグインをインストールしている場合は、個人を特定できる確立が94%にも達した。

「指紋でユーザーの行動履歴を追跡できる」と宣伝し製品を出す企業もあるという。結果を踏まえ、EFFのシニアスタッフ技術者のPeter Eckersley氏は「Webブラウザ開発者には今後のバージョンで、プライバシー上のリスク低減に努力してほしい」と話した。

(佐渡)