米NY市、はしか流行で非常事態宣言 予防接種を義務化

2019/04/10
更新: 2019/04/10

[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米ニューヨーク市ブルックリン地区で主にユダヤ教正統派の子どもの間で麻疹(はしか)の感染が拡大しており、同市は9日、公衆衛生の非常事態を宣言した。対象地域に住み、感染する可能性がある人に予防接種を義務付け、従わない場合は罰金を科す。

ニューヨーク市における大規模なはしかの流行は1991年以来初めて。デブラシオ市長は記者会見で、昨年10月以降の感染者数が285人に上っていると述べた。2017年の感染者は2人だけだった。

米国は2000年、予防接種の普及によりはしかを根絶したと宣言した。ただ専門家によると、近年は予防接種率が下がっている。米疾病対策センター(CDC)の発表によると、今年に入って19州で465人の感染が報告されている。

ブルックリン地区の感染者は、予防接種を受けないでイスラエルを訪問し、はしかに感染したことが分かっている。

麻疹・おたふく風邪・風疹混合ワクチンの接種を受けていない人や、麻疹の感染歴など免疫力を示す証拠がない場合、最大1000ドルの罰金が科される。

Reuters
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