THE EPOCH TIMES

高智晟著『神とともに戦う』(72)ギネス記録級の荒唐無稽ぶり②

2011年10月03日 07時15分


 中国当局は各地で、「所有権はすでに国家に属す」と叫んでいる。しかし彼ら自身が掌握しているという不動産権が所属する書類資料は、いずれも所有権は個人に属し、国のものではないことを証明している。だが最近、韶関市の馮さんの元で起きた事件で分かったように、この種の数10年来続けられてきたヤクザまがいの不動産の強制的占有における権利書の変更などは、(当局にとって)いとも簡単な小細工に過ぎない。その小細工の前で、憲法、法律、モラル、情理などの一切は、懸念すべき障害にもなりえないのだ。本案件の原告である韶関市の建設局は、恥知らずにも、馮さんが代々受け継いできた不動産の権利を公然と自分名義で「国有」にした。これほどの野蛮さと無茶苦茶は、中国でもこの分野ではめったに見られない。この政府部門は、所有権が含有する現代の規則、モラルや禁忌といったものをいささかも考慮せず、これをただ単純に権力運用の過程としてしか見ずに、馬鹿げた時代における最も馬鹿げた先例を作り上げたのである。

 しかしこれは決して、馮さんが直面した最も理不尽なことではない。この馬鹿げた価値観を前にした裁判所の選択によっては、馮さんとその家族は、もっと馬鹿げた事態と向き合わされることになる。これは筆者の邪推ではない。この国の政府による必然の選択であり、馮さんと世の人々はまもなくそれを目にすることになるであろう。

 2005年6月6日 北京にて
 

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