米ハイテク企業、「ファーウェイが大学教授を介して技術窃盗」

2019/05/13
更新: 2019/05/13

スタートアップ企業が5月初め、テキサス州の連邦地裁に提出した法的文書において、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、中国の大学教授を通じて、同社の技術情報を盗んだと批判した。米ボイス・オブ・アメリカが11日伝えた。

米カリフォルニア州に本部を置く会社、CNEX Labsはビッグデータ処理に欠かせない技術、ソリッドステートドライブ(SSD)技術を専門とする企業だ。同社は2017年以降、特許権や企業機密の窃盗をめぐって、ファーウェイと法廷で争っている。

CNEX Labsが今月提出した文書によると、中国厦門大学の毛波(音訳、Bo Mao)教授は、研究目的で同社に対して電子回路基板の提供を求めた。CNEX Labsは教授と、企業機密保護に関する契約書を交わしていた。教授は電子回路基板を入手した後、ファーウェイに渡したという。

CNEX Labsは、ファーウェイがそのSSD技術情報を盗み、ファーウェイの技術部門に渡したと非難した。

CNEX Labsの共同創業者であるロニー・ホアン(Ronnie Huang)氏はSSD技術の専門家で、2011年にファーウェイの米テキサス州にある傘下子会社、フューチャーウェイ(Futurewei)に入社した。2013年、ホアン氏はフューチャーウェイを離れた後、他者と共同でCNEX Labsを設立した。ホアン氏は創業後、自身が持つ9件の特許権と申請中の13件の特許権をCNEX Labsに与えた。

ファーウェイは2017年、CNEX Labsとホアン氏を相手取った訴訟を起こした。ファーウェイは、CNEX Labsが開発した技術について、ホアン氏がフューチャーウェイの在職中に担当した事業と関係があると指摘し、ファーウェイがその技術の特許権を持つと主張した。CNEX Labs側は否定し、ファーウェイが訴訟を利用し、捜査当局の調査を通じて、より多くの関連技術を手に入れようとしていると反論した。

テキサス州連邦地裁は5月初めの公判で、ファーウェイの主張を退けた。

(翻訳編集・張哲)

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