不当解雇を訴え、元警察官らが集団抗議=中国湖北省

2009/11/25
更新: 2009/11/25

【大紀元日本11月25日】湖北省潜江(チェンジァン)市で、16日、100人近くの元警察官が雨の中、市政府前で、「政府がいかなる対応もしないことに強く抗議し、腐敗権力を断固として崩壊させる」という横断幕を掲げて抗議デモを行った。

海外独立系中国語ラジオ放送「希望の声」によると、これらの元警察官らは、1995年に政府から不当解雇され、退職金、医療保険がなく、生活の術もなくなった。抗議は政府に警察官の身分を回復、補償を求めたのに対し、信訪部門(民衆の陳情を受け付ける窓口)関係者は1カ月後に返答することを約束した。

その後、現場に現れた市公安局副局長・梅荊漢等十数人は、抗議者らと言い争いになり、収拾がつかなくなったため、政府は最終的に1カ月後に文書で回答することにした。

これまで抗議者らは何度も各級政府部門に陳情したが、何の結果も得られなかった。10月1日を過ぎて、6人の抗議者らは再び北京を目指したが、公安局副政委が率いる公安警察に潜江市へ連れ戻された。

抗議者らは1987年に政府が審査し警察官として招聘した人たちで、官製関連文書によると、彼らは正式の公務員に昇格すべきだったが、元潜江市委書記が勝手に彼らのポストを、コネで結ばれた個人や組織に転売したという。抗議者代表の魏群華氏はその証拠を握っていると示唆した。

解雇された後、技術を持っていない高齢者は、肉体労働の仕事に就かざるを得なかった者もいるという。

抗議者らは、自分たちの生存権利を今後も訴え続けると示した。

(翻訳編集・余靜)
関連特集: 国際