神韻は「平和のメッセージ」大阪公演も感動の嵐

世界で数百万人を動員する芸術舞台・神韻は22日、大阪尼崎市のあましんアルカイックホールで公演した。古典舞踊、西洋と東洋の楽器を組み合わせたオリジナル音楽、そして卓越した技術を見せるダンサーたち。神韻のモットーである「中国伝統の復興」を目の当たりにした鑑賞者から、話を聞いた。

 「5千年の歴史の集大成」国際親善協会会長

「まさに感動の一言!5千年の歴史の集大成だ」と、茨木市国際親善都市協会会長で茨木市少林寺拳法連盟会長の若林三雄さんは、神韻を絶賛した。これまでに何度か中国関係の舞台を見たが、今日ほど感動したことはなかったという。

若林さんは、失われた中国文化の復興という神韻の使命も読み取った。団員について「自分の信条信念を持ってやらなければ、こんな命がけの仕事はできない」と述べた。

神韻の演目には、人としての道徳や倫理をテーマにした項目もある。「この考え方ならば人類は飛躍し、世界平和に寄与できる」と、舞台を通じたメッセージをくみとった。

日本舞踊花柳流の花柳寿月延さんが神韻を鑑賞するのは今回が2度目。「毎回の公演は素晴らしい。平和のメッセージを受け取った」という。伝統舞踊の師である花柳さんは、跳躍を持続させ、ダイナミックに舞うダンサーの表現力を賞賛した。

20人ほどの友人とともに神韻を鑑賞した、インターネットラジオ
「ゆめのたね放送局」でアナウンサーを務める出口栄子さん。
向かって左から4番目(張本真/大紀元)

インターネットラジオ局「ゆめのたね放送局」でアナウンサーを務める出口栄子さんは、演目の一つであるソプラノ歌手・姜敏の独唱には、まるで電気が流れたかのように震撼させられたという。二胡の演奏も「人の声のよう」と、その表現力を賞賛した。

神韻の鑑賞は2度め。中国の舞踊や音楽が好きだという出口さんは、この日、チャイナ・ドレスをモチーフとした鮮やかな青のドレスをまとい、このたびの公演は20人ほどの友人とともに鑑賞した。

 ダンス、音楽、舞台の三位一体

ダンサーの動きと音楽、舞台背景は三位一体となり、「色彩は美しく、並み外れている」と絶賛したのは、学校法人高倉学園理事長の高倉宣夫氏。

高倉氏は、古代から中国には少数民族の多様な文化があるものの、現代の共産党政権により統制されていることを知っている。「今の中国人は共産党の考えになっている。これは世界に認められていない。今日ある姿が本来の中国だと思われているが、実際はそうではない」と述べ、現代中国の変化を説いた。

政府のコントロールが強い中国では、神韻は鑑賞することはできない。その抑制を知る高倉氏は「中国伝統文化は中国以外で伝えていくしかない」と述べ、「中国はいつか変わる時がくる」と将来の希望を示した。

また、神韻が伝える倫理観である誠実、善良、寛容について「これこそ中国の精神ではないか」と述べた。


好評の2016年世界ツアー日本公演は大阪を終え、東京(4月24日~26日)を残すのみとなった。24日初日公演はすでに完売し、残席はわずか。

チケット購入や問い合わせはコールセンター0120-91-8487(10時から19時まで)。また、神韻日本公演の公式サイトには、座席を自分で選べる電子チケットもある。ぴあ、プレイガイド、ローソンチケット、楽天チケットなど、チケット取り扱い媒体からでも購入できる。

(翻訳編集・佐渡道代)