流行語で読み取る激変の中国(29)

【大紀元日本3月31日】中国では肉体労働が嫌われ、事務室で勤務する頭脳労働が好かれている。頭脳労働の中で、管理職や公務員がもっとも人気が高い。事務室で勤務する人々はエリート意識や優越感がある一方、危機感や競争意識もそうとう強い。

そのため、中国の事務室は、仕事の場であると同時に権力闘争し利益を争奪する場でもあり、中国社会のもっとも複雑な場となっている。次の「事務室での心得」は、中国の事務室すなわち官界の準則をまとめたものである。

原語: 

≪弁公室守則≫

苦幹実幹,做給天看。

東混西混,一帆風順。

任労任怨,永難如愿。

会捧会献,傑出貢献。

尽職尽責,必遭指責。

推托栽賍,邀功領賞。

日本語訳:

≪事務室での心得≫

一生懸命に働けば、神様しか知らない。

だらしなく働けば、順風満帆のはずだ。

苦労を厭わず非難を意とせずに働けば、永遠に願いが叶わない。

おだてとへつらいが上手ければ、優れた貢献だ。

職務と責任を全うすれば、必ずや指弾される。

言い逃れたり濡れ衣を着せたりすれば、功績を横取りし受賞できる。