ウイグル人警察官も臓器奪取の実態を証言する、本写真は別人(AFP)

ウイグル人警察官の証言: 地獄からの悲鳴 中国での死刑囚臓器奪取の実態(二)



 「地獄からの悲鳴だった」

 二ジャートさんはまったく驚かなかった。もうここではずさんなやり方を散々みてきたからだという。

 数カ月後、3人の死刑囚を拘置所から処刑所に運ぶ二ジャートさんは、その中の1人の若者と仲良くなった。彼は途中で二ジャートさんに聞いてきた。「なぜ私に注射を打ったのか」と。

 注射は二ジャートさんではなく、同行していた医務主任が打っていた。二ジャートさんは嘘をついた。「あなたが銃弾を食らったとき、痛く感じさせないためだ」

 その言葉を聞いた若者は弱々しい笑顔を見せた。その表情は一生忘れることが出来ないと、当時の二ジャートさんは思った。処刑後、彼は医務主任に尋ねた。「なぜ注射を打ったか」

 「二ジャートさん、もしほかの部門に転属できるならば、早くそうしたほうがいい」

 「これはどういう意味?先生、いったいどういう注射をしたの」

 「二ジャートさん、あなたは信仰を持っているか」

 「持っている。あなたはどう?」

 「あれは血液の凝固を防ぐ薬。二ジャートさん、我々は皆地獄に落ちるかもしれない」

 

 

(翻訳・叶子)