原油先物1%高、OPECプラスが追加減産での合意近いとの見方

2020/03/04
更新: 2020/03/04

[シンガポール 4日 ロイター] – アジア時間の原油先物は1%超上昇。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要減少に対応するため、主要産油国が減産幅拡大で合意に近づいたとの期待感が背景にある。

0212GMT(日本時間午前11時12分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.58ドル(1.1%)高の1バレル=52.44ドル。前日は0.04ドル安で終えていた。

米WTI原油先物<CLc1>は0.53ドル(1.1%)高の47.71ドルで、3営業日続伸。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の合同専門委員会(JTC)は3日、新型ウイルスの感染拡大で打撃を受けている原油価格の下支えに向け、日量100万バレルの追加減産を勧告。[nL4N2AW4DP] ロシアとサウジアラビアが価格下支えで合意に近づいている可能性が示された。

モルガン・スタンレー<MS.N>は3日、第2・四半期のブレント先物<LCOc1>価格見通しを1バレル=55ドルと、従来の57.5ドルから引き下げ、米WTI<CLc1>も52.5ドルから50ドルに引き下げた。新型ウイルスの感染拡大に伴い、中国などで需要が減少するとの見通しを踏まえ、2020年の世界の原油需要予想を下方修正した。[nL4N2AX07S]

Reuters
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