【漢詩の楽しみ】房兵曹胡馬(房兵曹の胡馬)

詩に云う。この西域産の馬は、大宛の名に恥じぬ名馬である。その馬体は鉾のように鋭く、ひきしまっている。竹をそいだように切れ立った両耳に、風をはらんで走る四つの蹄のなんと軽やかなことか。この馬は、向かうところ空間がないかのように速く走る。これこそ武人が生死を託することのできる名馬といえよう。
2019/06/07