旅船に響く夜半の鐘声 張継「楓橋夜泊」

中唐の詩人であり政治家でもあった張継(ちょうけい)は、字は懿孫、詩人を輩出した名門に生まれた。幼い頃から弓馬の道に長け、文武両道であった。唐代中期の735年(天宝12年)、科挙で最も難しいとされた進士に合格した。しかし、安史の乱(755~763年)*が勃発、長安を離れ江南へと逃れた。その代表作、「楓橋夜泊(ふきょうやはく)」は、都をはなれ船で蘇州にたどり着いた際、船の中で一夜を明かした旅人としての秋愁を表したものとされる。
2017/06/24

【漢詩の楽しみ】 楓橋夜泊(ふうきょうやはく)

 【大紀元日本9月28日】 月落烏啼霜満天   月落ち烏啼いて 霜天に満つ  江楓漁火対愁眠   江楓漁火 愁眠に対す 姑蘇城外寒山寺   姑蘇城外 寒山寺 夜半鐘声到客船   夜半の鐘声 客
2010/09/28