河北省の省委員会書記である倪岳峰氏が8月3日、水没による被災の激しかった涿州市へようやく視察に訪れた。市民からは「今まで何してた?」と非難の声が上がった。
このごろ中国各地では、地面から熱水が噴き出したり、虫の大群が地中から這い出して移動するなど、異常な現象が見られている。大地震の予兆か、との懸念が広がっている。
河北省涿州市をはじめ、水害の被災地では、被災民が「これは人災だ!」として地元政府に抗議する活動が続いている。警察が鎮圧にあたり、逮捕者も出ている。
先日、北京を襲った洪水は、各所に甚大な被害をもたらした。ところが、被害のひどかった北京市房山区にあって、この「龍王廟」だけが奇跡的に無傷だった。
このほど「河南省審計庁」が公開した報告書によると、2年前の河南洪水の後、現地政府が獲得した復興資金のうち「不透明な支出」の総計が2000億円ちかくに上った。
河北省涿州市が水に浸かって4日目となる。地元政府の指示により、民間の救助隊は被災地からの撤退を余儀なくされた。被害の実状を隠蔽するためとみられる。
中国の北京市と河北省で最近深刻な洪水が発生し、習近平指導者は重大な人的被害を認めた。洪水の背後にある人災の要素が注目を集めている。ドイツ在住で、中国の水利を知り尽くしている水利専門家である王維洛氏は、中国共産党(中共)の治水策には、民間人の命を軽視した設計が存在すると指摘した。また、彼は当局の「スポンジ都市」計画という防水システムが、人災を増大させるプロジェクトになっていると述べた
北京や河北省に甚大な被害をもたらした豪雨と水害。現地当局が情報統制のため携帯の電波を遮断するなか、北京の現地ボランティアが「数百の遺体発見」と伝えた。
8月2日未明、洪水の危険が迫り、避難勧告を受けた河北省保定市の住民は大脱出を敢行した。ところが高速料金所は、なんと通常通りの料金徴収。大渋滞が発生した。
北京・天津・河北省を襲った洪水の被害は甚大なものとなった。7月31日からのダム放水は、北京の代わりに、河北省の一部地域を「犠牲」にするかたちになった。
7月29日から31日にかけて、台風から派生した温帯低気圧の影響で、北京市・天津市・河北省の各地域では記録的豪雨となり、各地で大規模な洪水が発生した。
今月30日17時過ぎ、北京石景山区にある複合商業施設「京西大悦城(JOY CITY)」前の路面に「大穴」があく大規模陥没が起きた。同店舗は先月18日にオープンしたばかり。
今月28日、中国成都で国際的スポーツイベント「世界ユニバーシティー大会」の開会式が開かれた。今大会において、その厳戒態勢は異常なほどのレベルに達している。
最近、中国では、「大雨」と「高温」に見舞われている。中国南部では新たな強い降雨が週末まで続く見込みであり、一方、中国全土の21の省で持続的な高温が記録された。これらの高温地域は南北に分布しており、主要な降雨地帯を挟んでいる。特に北京では最高気温が既に40℃を超えている。