「比翼の鳥」と「連理の枝」の由来

「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん」。これは、中国唐代の詩人白居易(=白楽天、772-846年)の長編叙事詩「長恨歌」の中の有名な一節で、安碌山の乱が起きて都落ちすることになった玄宗皇帝が最愛の楊貴妃に語ったと詠われているものである。

「六宮の紛黛顔色もなし」昔の女性を彩った化粧品のお話

中国の化粧品による「美容の文化」は、かなり古い時代から始まっている。古代の人々も、顔を美しく見せることに力を入れていた様子が伺われるが、その力点は現代とあまり変わらず、顔の美白と眉の黒さにあったようだ
2021/11/30

【古典の味わい】貞観政要 6

朕は、そのようにはしない。今ある宮女たちを、それぞれ求めるところへ嫁がせてやろう。
2021/08/06

【歌の手帳】むかし思ふ

むかし思ふ草の庵の夜(よ)の雨に涙なそへそ山ほととぎす
2021/06/19

【漢詩の楽しみ】買 花(花を買う)

白居易が、牡丹に狂う金持ちの贅沢ぶりに、辛辣な批判の目を向けている。
2021/04/08

【掌編小説】大運河の柳  白居易「隋堤柳」より

後世の中国皇帝は、我が身を戒めるため、何を見るのが良いか。隋堤の亡国の柳樹を見てほしい。
2021/04/01

【掌編小説】腕を折った翁  白居易「新豊折臂翁」より

新豊の村で出会った一人の翁。その右腕は、異様に折れ曲がっていた。
2021/03/20

【掌編小説】炭売りのじいさん  白居易「賣炭翁(炭を売る翁)」より

長安の南に、終南山という山がある。その山の麓に、炭売りのじいさんがいた。
2021/02/23

「比翼の鳥」と「連理の枝」の由来

「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん」。これは、中国唐代の詩人白居易(=白楽天、772-846年)の長編叙事詩「長恨歌」の中の有名な一節で、安碌山の乱が起きて都落ちすることになった玄宗皇帝が最愛の楊貴妃に語ったと詠われているものである。
2020/03/08

【漢詩の楽しみ】杭州春望(杭州の春望)

望海楼(ぼうかいろう)明らかにして曙霞(しょか)に照らさる。護江提(ごこうてい)白くして晴沙を蹋(ふ)む。涛声、夜入る伍員廟(ごうんびょう)。柳色春蔵す、蘇小の家。
2019/04/15

白居易が歌妓の更なる一曲を求め 「琵琶行」

白居易の長編詩「琵琶行」は、作者が江州の司馬へ左遷された翌年(816年)の作である。その左遷された失意の地で、ある月夜の晩、旅立つ友人のためにささやかな船上の宴を催した。ふと水上に聞きつけた琵琶の音。田舎に似合わない洗練された音色に引かれ、その琵琶弾きの女の小舟を呼び寄せた。灯火を向けると、女は袖で顔を隠している。
2019/01/11

世俗から離れ心を静める

陶淵明(とうえんめい、365年―427年)は、中国の六朝時代の東晋末から南朝・宋にかけて活躍した詩人である。
2018/09/20

【漢詩の楽しみ】 暮 立(暮に立つ)

【大紀元日本12月3日】黄昏独立佛堂前満地槐花満樹蝉大抵四時心総苦就中腸断是秋天 黄昏(こうこん)に独(ひと)り立つ、佛堂の前。地に満つるは槐花(かいか)、樹に満つるは蝉。大抵(たいてい)四時(しじ)
2013/12/03

【漢詩の楽しみ】 王昭君(おうしょうくん)

【大紀元日本10月01日】満面胡沙満鬢風眉銷残黛臉銷紅愁苦辛勤顦顇尽如今卻似画図中 面(おもて)に満つる胡沙(こさ)、鬢(びん)に満つる風。眉は残黛(ざんたい)銷(き)え、
2012/10/01

【漢詩の楽しみ】聞楽天授江州司馬(楽天の江州司馬を授けられしを聞く)

【大紀元日本8月26日】残灯無焔影憧憧此夕聞君謫九江垂死病中驚坐起暗風吹雨入寒窓 残灯(ざんとう)焔(ほのお)無く、影(かげ)憧憧(どうどう)。此(こ)の夕(ゆう)べ、君が九江に謫(たく)せらるるを聞
2012/08/26

【漢詩の楽しみ】 村夜(そんや)

【大紀元日本7月29日】霜草蒼蒼蟲切切村南村北行人絶独出門前望野田月明蕎麦花如雪 霜草は蒼蒼(そうそう)として、蟲(むし)は切々(せつせつ)。村南村北、行人(こうじん)絶ゆ。独り門前に出でて、野田を望
2012/07/29