プロパガンダ

ミッキーマウスも中共仕様に?共産党の「紅色観光」

2017年11月04日 07時00分

 「紅色観光」は党思想を宣伝する観光ビジネスだが、この手法は、上海ディズニーリゾートや、まもなくオープンするユニバーサルスタジオ北京などの欧米資本の興行施設にも影響をおよぼす恐れがある。

 2016年6月に開園した上海ディズニーリゾート広報副代表マレー・キング氏は現地紙のインタビューで、「最高のキャスト(従業員)」は共産党員であり、定期的に政治セミナーを開催し、党の講習を受けているからだと述べた。

中国共産党、大学や外資企業で党組織の設置を強化

 ディズニーランド内に、党宣伝事務所が設置されるかどうかは、まだ分からない。しかし、新たに中国を訪問する観光客らは無意識のうちに、観光地に駐在する共産党員によって「教育」される可能性はある。上海のミッキーマウスは、党思想を熟知した「中共ミッキー」かもしれない。

 中国でビジネスを展開する外資系企業はすでに、オフィス内に党組織を設立するよう党に圧力をかけられている。「約70%は既に要求を受け入れている」と、党人事を管理する中国共産党組織部・斎玉副部長は最近、国営メディアに述べた。

 いっぽう、「党への忠誠」を呼び掛ける当局の努力にもかかわらず、その求心力は失われつつある。ウォール・ストリート・ジャーナルによると昨年、党費を滞納した党員から集金したところ、天津市の国営企業だけで12万人以上の党員から約2億7700万元(約47億円)を回収したという。党員が、支払いを拒む傾向にあることがわかる。

 共産党および中国共産主義青年団(共青団)と中国少年先鋒隊(少先隊)の3つの組織から離脱するよう呼び掛ける華人有志団体・脱党支援センターによると、2017年11月2日現在、離党者は2億8000万人に上った。

(翻訳編集・佐渡道世)

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