カナダの中国人留学生、新疆の収容施設21カ所を発見 衛星画像の分析で

2018年07月12日 15時33分

フィナンシャル・タイムス7月11日付によると、新疆ウイグル自治区では、中国当局による「反テロ対策」により両親と親せきが拘束され、子供が孤児状態になったケースが、何千例もある。

ドイツのミュンヘン拠点の世界ウイグル会議代表ドルクン・イサ氏は人権監視組織ThinkProgressの取材に対して「今年初めに100万人ほどが収容所にいると聞いた。誰かが釈放されたという話を聞いていない。半年以上経った今も連行は続いており、いまや150万、200万人ほどかもしれない。私たちも分からない」と答えた。

イサさんによると、収容所の設置はいつごろ始まったのか明確ではないが、数年前から始まったという。新疆ウイグル自治区の人口は800万人で、収監者は10%~25%に及び人々の自由が奪われている。

収容施設を発見する研究を続ける張肖恩さんは、中国一流大学の北京大学で中国文学を学び、卒業後渡米。セントルイスのワシントン大学で東アジア研究の修士号を取得した。

1989年六四天安門事件に関するドキュメンタリーを視聴し、中国共産党政権の権威主義を目の当たりにした。法律の知識が、中国の人権問題に立ち向かう力になると考え、現在はカナダのブリティッシュコロンビア大学で法学を学んでいる。

中国共産党は張さんの活動に目を光らせている。張さんは今年3月、中国SNS微博で、反共産党の言論を発表すると、数時間後に国内にいる両親が公安に呼び出された。

こうした圧力にもかかわらず、張さんは中国人権問題に焦点をあてた研究を進める。そのモチベーションは、新疆地区の住民や彼自身の家族など、中国共産党による思想強要に常に耐えている人々がいる、ということだという。

(編集・佐渡道世) 

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