米、中国による南シナ海での活動に懸念表明

2019/07/22
更新: 2019/07/22

[ワシントン 20日 ロイター] – 米国務省は20日、南シナ海におけるベトナムなどの石油・天然ガス開発を妨害する中国の活動が報告されていることに懸念を表明した。

国務省は声明で、中国の「度重なる挑発行動」は「地域のエネルギー安全保障を脅かし、自由で開かれたインド洋・西太平洋地域のエネルギー市場を阻害している」と訴えた。

ベトナム政府は19日、中国の海洋調査船とその護衛船がベトナムの主権を侵害していると主張し、ベトナムの領海から立ち退くよう求めた。

米シンクタンク2社は17日、中国とベトナムの艦船が、南シナ海のベトナムの排他的経済水域(EEZ)内の鉱区近くで数週間にわたりにらみ合いになったと報告していた。中国政府とベトナム政府はともに、報告の内容を認めても否定してもいない。

米国務省は「米国は領有権を主張するいかなる国に関しても、強硬策や威嚇に強く反対する」と表明。「中国は弱い者いじめを停止し、このような挑発的で不安定化を招く活動を慎むべきだ」とした。

Reuters
関連特集: 国際