男に襲われたイギリス人女性、野良犬に助けられる 

これはフィクションではありません。旅行中のイギリス人女性に実際に起こった話です。

イギリス人、ジョージア・ブラッドレイさんは大学生だった2015年、ボーイフレンドと一緒に、ジョルジオポリスクレタ島を訪れました。ある夜、ブラッドレイさんはビーチで一人散歩を楽しんでいて、ボーイフレンドはカフェにいました。

散歩中、二人のギリシア人男性が「一緒に飲まないか」と近づいてきました。丁寧に断りましたが、男たちは聞く耳を持ちませんでした。

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ブラッドレイさんはそれまでにない恐怖を感じました。男たちは彼女の腕を強くつかむと、自分たちの方に引き寄せようとました。その時、一匹の野良犬が救世主のようにが現れました。

ブラッドレイさんは『デイリ・メール誌』で次のように語りました。「夕暮れ時になると、バーやレストランの外に、毎日野良犬がいたの。旅行客の関心を引こうとしているみたいだったわ。けれど、私たちが近づいて頭をなでようとすると、避けるの。彼女は穏やかだけれど、怯えていて、いつも距離を置いていたわ」

なぜかはわかりませんが、その野良犬はブラッドレイさんの緊急事態をすぐに察知しました。「あの日の夜、野良犬はどこからか飛び出してきて、男たちに吠え始めたの。そして私の手をなめてくれたのよ。私を救ってくれたのよ」

襲撃の後、ブラッドレイさんはその野良犬を部屋に連れていきました。ブラッドレイさんとボーイフレンドは、現地で飼い主を見つけようとしましたがダメでした。動物保護所にも話しに行きましたが断られました。

旅行が終わり、空港行きの車に乗りこみ、走行中、後ろを見ると、ペッパー(ブラッドレイさんがつけた野良犬の名前)が後を追いかけていました。ブラッドレイさんの心は悲しみでいっぱいでした。イギリスに戻っても、ペッパーのことが頭から離れませんでした。

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旅行から帰った2週間後、ブラッドレイさんはクレタ島にいました。ペッパーを探しに戻ったのです。驚いたことに、ペッパーは以前のビーチにいました。ペッパーの姿を見つけたブラッドレイさんは決意しました。

すぐにペッパーを引き取るのに必要な手続きをとりました。狂犬病のワクチンを打ち、マイクロチップを体に埋め込み、そしてフィラリアの検査を受け、3週間の隔離期間後、ブラッドレイさん家族が住むイギリス南西部コーンウォール、カルストックに連れて行く許可がおりました。この時、驚いたことに、ペッパーのお腹には6匹の赤ちゃんがいました。

「私は今とても幸せなの。ペッパーはとても楽しく暮らしているわ。前のようなおどおどした感じはもうない」、ブラッドレイさんは『テレグラム誌』でこう語りました。

(大紀元日本ウェブ編集部)