中東の億万長者、街頭の下で宿題をする少年の姿を見て、少年の家の再建を決心

一生懸命勉強をすれば、輝かしい未来が待っている。

涙を誘い心を打つようなビデオがあります。11歳のVictor Martin Angulo君は、ペルーの街灯の下で勉強をするのが常でした。その姿を見かけた人物がいました。31歳の慈善家、Yaqoob Yusuf Ahmed Mubarak氏です。

 

Angulo君の家はペルーのモチェにありますが、電気がありません。バーレーン王国出身のMubarak氏はAngulo君の現状を知ると、経済的に援助しようとペルーに向かう決心をします。

Mubarak氏はAngulo君の質素な住まいを、二階建ての家に再建する計画をし、また、生活の質を改善し、勉強する環境を整え、Angulo君の母親のRosa Cordoba Anguloさんの仕事を手配することも考えていました。

 

Mubarak氏は自分も幼い頃、同じ境遇だったことを思い出しました。なんとか抜け出そうと一生懸命に働き、今ではロンドンにあるチョコレート工場のオーナーになりました。

今や、モチェで一番有名人になったAngulo君ですが、Mubarak氏にこう言いました。自分だけでなく、クラスメートたちも助けて欲しいとお願いしたのです。

Angulo君の優しさに心を打たれたMubarak氏は、ペルーの学校環境を改善することにしました。

地方の出版社、Diario Correoによると、Angulo君は次のように感謝の気持ちを伝えました。

「僕たちを助けてもらったことにすごく感謝しています。だって、僕たちの学校が建つように援助してくれたんだから。僕たちは一生懸命勉強をします。そしてMubarakさんにお礼を言いたいです。学校はいつでも来てくれるのを待っています」

Angulo君のお母さんのRosaさんは、Diario Correoのインタビューで次のように感謝の気持ちを表しました。

「今回の援助にとても感動しています。助けてくれた人たちの優しさと、私の粗末な家にわざわざお越しいただいたことに心から感謝しています。普通の人ではできないことをしてくれたんですもの」
Rosaさんと連絡をとっていたDiario Correoは、中東出身の億万長者の約束を詳細に知ることができました。計画している二階建ての家はといいますと、Angulo君の住まいだけでなく、彼の姉妹の住まいも作る予定だそうです。Mubarak氏のおかげで、夢を現実にしたAngulo君の家族がそこにいました。

また、Rosaさんは、息子のAngulo君が自分を助けてくれたことにとても驚いていると言いました。「Anguloはずっと考えているんです。『他の国からどうやって自分に会いにやって来たのか』って。そして、Angulo君はこうも言いました。『ママ、僕たち、他の国と交流ができたなんて嬉しいよ。うまれて初めて他の国のことを知ったんだ』」

 

Rosaさんは、たくさんのお役所手続きをやり遂げたMubarak氏のチャレンジ精神に深く感銘します。最後にこう付け加えました。「息子に会うために2ヶ月もの間、必死にやりとりをしてくれました。大変なこともあったのに、私たちを助ける一心でしてくれたんです」。

(大紀元日本ウェブ編集部)