自民総裁選3候補出揃う 14日投開票 主要3派閥が菅氏支持表明

2020/09/02
更新: 2020/09/02

[東京 2日 ロイター] – 自民党の総裁選は菅義偉官房長官が2日夕に正式に立候補し、これで3候補が出揃った。直後に党内の主要3派閥のトップが菅氏支持を表明、安倍晋三首相の後継を選ぶレースは現政権を支えてきた官房長官優位で進みそうだ。

自民党は総裁選を8日に公示、14日午後2時に両院議員総会を開いて投開票する。新型コロナウイルス禍中で新総裁を短期間で選ぶ必要があるとして、党員投票は行わない簡易方式を採用する。

総裁選には、第2次安倍内閣で外相を長く務めた岸田文雄政調会長、4度目の出馬となる石破茂元幹事長、菅官房長官が立候補する。菅氏の出馬表明後、党内の主要派閥である細田派、竹下派、麻生派のトップは揃って会見し、官房長官を支持する方針を明らかにした。

簡易式の総裁選出方法については、党員などから批判が出ている。自民党は各都道府県連で各党員の投票意向を事前に調査することを奨励、財政支援を行うことにしている。

党の青年局は2日午後、ネット上で意見交換を行い、簡易式の総裁選にならざるを得ないのは党員名簿作成から投票までデジタル化が遅れているためとして、改革の必要性を確認した。

選挙期間中、新型コロナ対策として街頭演説会は行わず、各候補はインターネットなどを利用して政策を訴える。

(竹本能文 中川泉 久保信博 編集:橋本浩)

Reuters
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