海自と米軍、南シナ海で初の対潜水艦訓練 「シーレーン海域で訓練することに意義」

2021/11/18
更新: 2021/11/18

防衛省海上幕僚監部は16日、南シナ海で初めて日米共同の対潜水艦訓練を実施したと発表した。日本のシーレーンを防衛し、進出を強める中国共産党をけん制する狙いがあるとみられる。

共同訓練には海上自衛隊の潜水艦1隻のほか、インド太平洋方面に派遣されているヘリコプター搭載護衛艦「かが」やP-1哨戒機が参加した。米海軍からは駆逐艦「ミリウス」などが参加し、対潜水艦作戦における海上自衛隊の能力向上や、米海軍とスムーズに連携するための訓練を行った。

南シナ海での訓練の様子。ヘリ搭載護衛艦「かが」からの一枚(海上自衛隊提供)

山村浩海上幕僚長は同日の記者会見で、南シナ海において日本と米国が対潜水艦訓練を実施するのは初めてであると指摘した。そして「太平洋から南シナ海、そしてインド洋とこれまでやってきたが、シーレーンに掛かる海域で各種訓練を行うことに意義があると思う」と述べた。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。
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