生き返った400年前のコケ

【大紀元日本7月29日】カナダ北部の氷河の中で400年間、埋蔵されていたコケに蘇生の可能性があると調査員が発見した。このコケは1550年から1850年の小氷期に閉じ込められたもの。2004年以来の氷河の急速な後退に伴い、これまで死滅していたと思われていた植物が蘇生していると研究結果が報告された。

報告によると、「これらの植物には、驚くほど様々な種(しゅ)が棲息している」という。種のひとつであるコケの標本が、エレスメア島中央のスヴァードラプ・パス(Sverdrup Pass)から採取された。

コケの蘇生は、蘚苔類として知られる非維管束の植物の驚くべき回復力を示すもので、過去そして未来の、蘚苔類の北極の生態系における役割に対する科学者の理解の領域を押し広げることとなる。

研究の抜粋は5月23日、米国科学アカデミーのウェブサイト上に掲載された。

(翻訳編集・坂本了)