【名言警句】 千里の行(こう)も足下(そっか)より始まる

【大紀元日本3月30日】「千里之行 始於足下」。これは老子の『道徳経』(どうとくきょう)第64章に見られる言葉で、「千里の行(こう)も足下(そっか)より始まる」、或いは「千里の旅も足元の一歩から」と訳すことができます。原文ではこの文の前に「大きな樹木は小さな苗から」「九層の楼台は礎から」という言葉があり、その意味はいずれも「いくら大きな事であっても、すべては小さい事から始まったことである。あらゆる些細な事を、謹んで行うべきである」となります。

建築工程で生じた小さなズレを修正せずに進めていくと、やがて大きなズレが生じます。他のどんな仕事でも、小さなミスを直さずにそのままにしておくと、そのうち必ず大きなミスを引き起こします。なぜなら、大きな事は小さな事の積み重ねに過ぎないからです。人生を一度の旅に譬(たと)えるなら、その一歩一歩は常に考えながら、慎み深く歩んでいきたいものです。なぜならば、一歩の一歩の選択が、その人の未来を決めていくからです。

(学)