大紀元時報

降りかかってきたトラブルを解決する正しい方法

2021年8月8日 21時11分
イメージ写真 (joykid / PIXTA)
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人生にはままならないことが多くあり、時には、これらのことに駆り立てられて、不平や、嫉妬、アンバランスな心理などのよくない感情が生み出されることがあります。しかし、そんな感情をひきずったまま暮らしていても結局、事態が変わるどころか、かえって気分が悪くなったり、気分が落ち込んだり、得より損失のほうが大きくなるようなこともあると思います。

ここ数日、同僚の玉さんがトラブルに遭いました。玉さんの父親には外孫が1人いて、その外孫にたくさんお金をあげていました。そしてお金が足りなくなると、父親は近所の人からお金を借りてまで、外孫にお金を与えていました。その結果、近所で玉さんのお父さんにお金を貸したことがない人はいなくなりました。最初、玉さんも父親がお金をすべて外孫にあげているということしか知らず、まさか他の人からお金を借りていたことは知りませんでした。その後、近所の人が玉さんにこのことを教えたのです。

それを聞いて玉さんはすごく怒りました。父親に外孫にどんなにたくさんのお金をあげても孫のためにならないということを徹底的に言い聞かせました。それを聞き、父親も納得し、近所からもお金を貸りないことを約束しました。しかし、数日後、その約束は破られました。このことを知った玉さんは夫にこのことを話し、父親にこんなことはやめるように説得してほしいと頼んだところ、夫に断られて喧嘩になってしまい、あまりに頭にきた玉さんは家出まで考えたそうです。

玉さんから電話をもらい、彼女は事の顛末を話し、自身が感じた悔しさを教えてくれました。しかし、他人の家族の是非をあれこれ言うのはよくありません。玉さんによると、自分の息子は父親の内孫で、自分の息子には1銭もくれたことがないのに、外孫をあんなにもかわいがっているなんて、公平に接してもらいたいとのことでした。玉さんが言うには、自分の息子にお金をくれとは言わないから、せめて今後のために貯金して、自分たちの負担を減らしてほしいというのです。

玉さん自身の利益から考えれば、そう思うのは間違っているとは言えません。しかし、これらの考えはすべて玉さんのものであり、彼女のお父さんの考えではありません。したがって、玉さんはお父さんの行動を止められないことにいら立ちを感じているそうです。

そこで、私は彼女に、「他人を変えられないなら、自分を変えてみましょう。このことはもう熱湯を入れたコップのように持てなくなったから、一旦置いておきましょう。こんな事のために夫婦喧嘩してても仕方ないし、却って自分が悲しくなるだけだから、ご主人も困るでしょう」と言い聞かせました。玉さんは優しい人なので、私のアドバイスを聞いて、納得してくれました。

電話を切ると、私は自分のことを思い出しました。楽しくない時に、他人の考えを変えたくなるのは自分も同じです。他の人が自分の考えに沿って行動していないと、不満が生じたり、不公平に思ったり、いつまでも気にしたりします。しかし、世の中は自分の気持ちに沿って動いていないのです。

トラブルに直面して、最初に思い出すべきことは、このトラブルを変えることではなく、自分の心を変えることです。ネガティブな情緒をコントロールして、冷静さを取り戻し、穏やかな気持ちで再びトラブルと直面してみましょう。あなたが是非に執着せず、トラブルから抜け出したら、予想外の展開になるのかもしれません。たとえ前の晩が嵐になったとしても、翌日の朝はきっと晴れ上がるでしょう。

もしかしたら、これこそ私たちが向かうべき方向かもしれません。トラブルを前にして自分を変えることこそ正しい道なのではないでしょうか。

(翻訳編集・溝部東)

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