重曹で歯を白く、虫歯予防 使用時の3つの注意点

重曹は、料理や家庭の掃除に人気のある安価な材料です。しかし、重曹の使い方は他にもあり、重曹水で口をすすぐと、虫歯予防、歯の美白、口臭退治になります。
 

重曹うがいの3つの効果

重曹は、化学的には炭酸水素ナトリウムと呼ばれ、弱アルカリ性の物質です。塩を炭酸ガスで電気分解した白色の粉末で、形状は丸く、結晶は小さいです。

重曹は胃に入ると胃酸と反応し、水、塩化ナトリウム(塩)、二酸化炭素に分解されますが、これらはすでに人体に存在する成分なので、重曹うがいは安全で安心なのです。
重曹うがいは、3つの効果があるとして、日本の歯科関係者が広く推奨しています。

1.抗菌・口臭対策
食後3時間くらい経つと唾液の量が減り、口の中が酸性になり、口臭が発生します。重曹は弱アルカリ性なので、うがいをすることで酸化物による臭いを中和することができます。また、重曹には細菌を殺菌する効果もあり、寝る前や起きた後に重曹水でうがいをすると、息がさわやかになり、口臭予防に効果的です。

2.虫歯予防に効果的
重曹には口の中の酸を中和する作用があるため、口の中の酸性環境を改善し、酸が歯の表面を腐食させるのを抑えることができます。そのため、食後や寝る前に重曹水ですすぐと、酸によって歯が腐食される時間が短くなり、効果的に虫歯を予防することができます。

3.歯のホワイトニング
重曹には強い研磨作用があり、歯の表面に付着した黄ばみなどの汚れを落とすことができるため、ホワイトニング効果が期待できます。そのため、重曹水で口をすすぐだけでも、ある程度のホワイトニング効果が期待できます。市販の歯磨き粉にも研磨剤が含まれていますが、重曹に比べると弱いです。

注意すべきは、重曹は研磨作用が強く、直接、歯磨きに使うとエナメル質が大きく削られ、歯の象牙質が露出してしまうので、避けた方が良いということです。
 

重曹マウスウォッシュの作り方

マウスウォッシュ用の重曹水はとても簡単に作ることができ、以下のように作ることができます。
①精製水500mlをボトルに入れます。
②重曹小さじ1杯を①に加えます。
③よく振って、完成です。

使用方法:うがいの際は、不快感を感じないように、口の中でうがいをするだけで吐き出し、喉に水が届かないようにしてください。10秒間うがいをし、口の中に残った重曹は水で洗い流します。
 

重曹水はとても簡単に作ることができます。 (Shutterstock)

 

重曹マウスウォッシュで気をつけるべき3つのポイント

重曹をマウスウォッシュとして使うことには多くのメリットがありますが、新潟西歯科では、少なくとも使う際にはいくつかの注意点があると考えています。

1つ目は、食用の重曹を使用し、医療用や工業用の重曹をうがいに使用するのは避けることです。

2つ目は、すすいだ後、すぐに歯を磨くことは避けてください。重曹ですすいだ後、すぐに歯を磨くと、重曹の研磨効果で歯のエナメル質や歯ぐきを傷める可能性があります。

3つ目は、重曹には大量の塩分が含まれています。通常、重曹10gには約2.7gの塩分が含まれていますので、塩分の摂取を制限する必要がある方は、重曹を頻繁に使用すると有害な場合があり、注意が必要です。

(翻訳・里見雨禾)

茉莉